海外旅行市場の新たな動きと対策-エイビーロード海外旅行セミナー

  • 2013年7月16日(火)

 エイビーロード・リサーチ・センターは7月8日、恒例の海外旅行セミナーを開催し、2012年の海外旅行実態について発表した。同調査は日本人の性年齢別・レジャー渡航者構成比に換算して集計しているため、より市場実態に近い結果が期待できるのが特徴。レジャー市場に限定し、渡航率や旅行検討時期、ツアー利用状況、人気渡航先などについて2012年に見られた動きを発表するとともに、今後の観光地のマーケティング対策についても言及した。


エイビーロード海外旅行調査2013
調査期間
 スクリーニング調査/2013年3月14日~18日
 本調査/2013年3月25日~4月1日

対象者数
 スクリーニング調査/関東、関西、東海エリアの2011年の海外旅行(レジャー)経験者・計11万8202人。回収数は5万4788人、調査集計数は5万4054人。
 本調査/7862人。調査回収数は5193人、調査集計数は5077人。2012年の日本人出国者数(性年齢別)で算出したレジャー渡航者構成比に換算して集計。


2012年のレジャー旅行市場の実態
関西にLCC効果

エイビーロード・リサーチ・センター研究員の森戸香奈子氏

 調査結果によると、海外渡航率は17.4%で、渡航経験者のうちレジャー目的(注1)の割合は84.8%。前年の84.4%、2010年の84.3%をわずかだが上回る結果となった。登壇したエイビーロード・リサーチ・センター研究員の森戸香奈子氏は「このところレジャー旅行が減少しているといわれているが、データを見る限りでは縮小しているわけではない」と、レジャー旅行市場の縮小説を否定する。

 2012年の市場概況で注目したいポイントの一つが、居住地域別の動向だ。全体の渡航率では関東(19.2%)が昨年よりも1.2ポイント増加し、関西(15.2%)、東海(14.4%)よりもシェアが大きいが、レジャー目的(注2)に限ると、そのシェアは関西(79.3%)が関東(77.8%)を上回る。また、東海が前年より3.1ポイント減の75.4%と縮小。ビジネスなど含む全体の渡航率でも2.0ポイント減の14.4%と減少しており、森戸氏は「東海は全体的な渡航率が減少傾向にある」という。

 また、国際情勢の影響で全体的に韓国・中国が数を落とし、近距離方面の渡航が減少する中、関西発の近距離方面への渡航率は前年の52.0%から54.1%と唯一、数値を伸ばした。森戸氏は「いろいろ要因はあるかもしれないが、(関西の就航が多い)LCCの効果はあるだろう。減少に傾いたかもしれないところ、LCCが食い止めたという要素が見て取れる」との見解を述べた。

 このほか海外旅行経験別の割合をみると、ライト層(渡航回数1~3回)が16.6%と前年より0.3ポイント増加。ヘビー層(渡航回数10回以上)がこれまでの増加傾向から踏みとどまり、前年とほぼ同じ55.4%となった。ただし、平均回数は15.3回と昨年よりも0.9回増えていることから、森戸氏は「ヘビー層の中のヘビー化が進んでいる」と指摘した。

注1:「ビジネス」と、滞在期間が1年以上の友人・知人訪問、留学・研修など以外の渡航目的
注2:注1のレジャー目的から、1年未満滞在の友人・知人訪問、留学・研修も除いた渡航目的

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