猫好きなら一度は訪れてみたい「猫島」。日本各地には、野良猫が多く暮らし観光スポットとしても注目されている猫島がいくつかあります。近年の猫ブームで人気が高まりながらも、島ごとに猫たちのための環境づくりが進められている猫島は、猫好きにとって注目したいスポットのひとつです。
今回は、猫好きにおすすめの猫島を14ヶ所ご紹介。また、猫島以外でも楽しめる猫スポットも紹介しているので、ぜひ本記事を参考に猫を愛でる旅へと向かってみてください。
- 「猫島」とは?概要や背景を解説
- 猫島はどこにあるの?猫好きにおすすめの14島
- 【宮城】猫島ブーム火付け役のひとつ!|田代島(たしろじま)
- 【神奈川】商店街と漁港が狙い目!|江ノ島
- 【愛知】古民家カフェやアートも魅力|佐久島(さくしま)
- 【岡山】映画やドラマの聖地巡礼もできる|真鍋島(まなべしま)
- 【山口】人懐っこい猫ちゃんがたくさん|祝島(いわいしま)
- 【香川】猫とアートに触れられる|男木島(おぎじま)
- 【香川】ルールを守れば餌やりOK|佐柳島(さなぎじま)
- 【愛媛】小学校に通うかのような猫ちゃんが可愛い|睦月島(むつきじま)
- 【福岡】世界でも屈指の猫スポット|相島(あいのしま)
- 【福岡】のんびりと過ごす猫に癒やされる|藍島(あいのしま)
- 【佐賀】犬を飼うと罰が当たるから猫が増えた?|加唐島(かからしま)
- 【大分】猫島の宿でゆっくり滞在もおすすめ|深島(ふかしま)
- 【熊本】猫のフォトスポットが豊富|湯島(ゆしま)
- 【沖縄】猫もグルメも楽しめる|奥武島(おうじま)
- 猫島を楽しむために押さえておきたいマナー
- 猫島だけじゃない!猫旅におすすめのスポット
- 猫島で猫と同じようにゆっくり過ごしてみては?
「猫島」とは?概要や背景を解説
「猫島」とは、特定の島の名前ではなく、猫がたくさんいる島を指す言葉です。日本には猫が多く住み着き、観光地としても注目されている島が数多くあります。
猫好きにとっては夢のような場所ですが、猫の繁殖が進み過ぎたことで、地域住民やボランティアが協力し、去勢などを行って猫の数を管理しているケースも少なくありません。観光客にとっては、自然豊かな島の風景とともに猫たちとの触れ合いが楽しめる癒やしのスポットですが、猫も人も安心して暮らせる環境づくりへの配慮が必要となっていることも覚えておきましょう。
猫島はどこにあるの?猫好きにおすすめの14島
全国には数多くの猫島がありますが、ここでは特に人気の14島をピックアップしました。いずれも可愛らしい猫と触れ合えるのはもちろん、島ごとの歴史や文化、風景も楽しむことができます。
気になるスポットが見つかったら、ぜひ実際に猫島旅行への計画を立ててみましょう。
【宮城】猫島ブーム火付け役のひとつ!|田代島(たしろじま)
宮城県にある小さな離島「田代島(たしろじま)」は、アメリカのCNNで「世界6大猫スポット」のひとつに選ばれたことをきっかけに、国内外から注目を集めるようになりました。島の人口よりも猫の数が多いともいわれており、猫好きには夢のようなスポット。また、猫は大漁の守り神として島で大切に扱われており、島の中央には猫を祀った神社もあるのだとか。
田代島の猫たちは人懐っこく、観光客にもよく懐くのが特徴的。美しい海と自然に囲まれた環境で、ゆったりと猫たちとの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
田代島(たしろじま)
【住所】宮城県石巻市田代浜
【電話番号】0225-93-6448(石巻観光協会)
【アクセス】「石巻門脇発着所」から船で約30分
【公式Webサイト】https://www.i-kanko.com/
【神奈川】商店街と漁港が狙い目!|江ノ島
神奈川県藤沢市にある人気の観光地「江ノ島」も、実は猫島です。島内には多くの野良猫が住んでおり、商店街や漁港周辺では猫が気ままに過ごしている姿をよく目にします。猫たちは人馴れしており、観光客との距離も近いため、気軽に触れ合えるのはうれしいポイントです。
江ノ島は美しい海岸や展望台、神社といった見どころも豊富で、グルメや散策とともに猫と癒やしの時間を過ごせるのが魅力。また、公共交通機関も充実しており、首都圏から日帰りでも気軽に訪れることができます。
江ノ島
【住所】神奈川県藤沢市江の島
【電話番号】0466-22-4141(藤沢市観光センター)
【アクセス】
・各線「江ノ島駅」から徒歩すぐ
・新湘南バイパス「茅ヶ崎海岸IC」から車で約40分
【公式Webサイト】https://www.fujisawa-kanko.jp/
【愛知】古民家カフェやアートも魅力|佐久島(さくしま)
愛知県の「佐久島(さくしま)」は、たくさんの猫に会えるだけでなく、アート作品や古民家カフェなど文化的な魅力が豊富な離島です。佐久島に住む猫たちは穏やかな性格をしているため、観光客に対しても優しく接してくれるでしょう。
佐久島は全体がアートの島として知られ、屋外に設置されたアート作品を鑑賞しながら、猫との触れ合いを楽しめます。島内には居心地の良いカフェも多く、佐久島ならではのランチや軽食をゆっくりと味わえるのも魅力です。
佐久島(さくしま)
【住所】愛知県西尾市一色町佐久島
【電話番号】0563-72-9607(西尾市役所 佐久島振興課)
【アクセス】「一色港」から船で約20分
【公式Webサイト】https://sakushima.com/
【岡山】映画やドラマの聖地巡礼もできる|真鍋島(まなべしま)
岡山県笠岡市にある「真鍋島(まなべしま)」は、昭和時期に栄えた漁村の景色が残る島で、一時は住民よりも猫のほうが多いといわれていました。近年は映画『トリリオンゲーム』や『ラジエーションハウス』などのロケ地にもなっており、聖地巡礼を目的に訪れる人もいます。
島内には自然豊かな風景や歴史的な建物とともに、猫たちが自由に過ごしている姿を見ることができ、観光客の癒やしにもなっています。穏やかな島旅を堪能したい方にぴったりの猫島です。
真鍋島(まなべしま)
【住所】岡山県笠岡市真鍋島
【電話番号】0865-68-3601(笠岡市真鍋島出張所)
【アクセス】「住吉港」から船で約50分
【公式Webサイト】https://www.kasaoka-kankou.jp/
【山口】人懐っこい猫ちゃんがたくさん|祝島(いわいしま)
山口県にある「祝島(いわいしま)」は周囲12kmほどの小さな島で、ハートの形をしているのが特徴です。猫が多い島としても知られており、港周辺ではたくさんの猫を目にできます。
祝島では国内でも珍しい石積みの練塀(ねりへい)を見ることができ、非日常感を演出してくれるのも見どころのひとつ。島内では猫たちが自由にのびのびと暮らしており、都会の喧騒を忘れさせてくれるひとときを過ごせるでしょう。
祝島(いわいしま)
【住所】山口県熊毛郡上関町大字祝島
【電話番号】0820-66-2003(上関町役場 祝島支所)
【アクセス】「柳井港」から船で約70分
【公式Webサイト】https://www.iwaishima.jp/
【香川】猫とアートに触れられる|男木島(おぎじま)
愛知県の佐久島と同様に、香川県の「男木島(おぎじま)」もアートが楽しめる猫島として有名です。島内にはさまざまなアート作品が点在しており、男木港のすぐ側にある「男木交流館」をはじめ、坂道の石段や石畳に施されたペインティングがアート旅の気分を盛り上げてくれます。
もちろん、たくさんの猫と出会うことも可能で、人懐っこい性格をしているため、猫の方から擦り寄ってくることも。ぶらぶらとアート作品や島散策を楽しみながら、猫との触れ合いを満喫したい人は、ぜひ足を運んでみては?
男木島(おぎじま)
【住所】香川県高松市男木町
【電話番号】087-873-0001(男木島観光協会)
【アクセス】「高松港」から船で約40分
【公式Webサイト】https://ogijima.site/
【香川】ルールを守れば餌やりOK|佐柳島(さなぎじま)
「佐柳島(さなぎじま)」も香川県にある猫島のひとつで、島に住む猫の数が多く、猫好きの方にも人気のスポット。猫島の中には“餌やりNG”としている場所もありますが、佐柳島では節度を守った範囲であれば猫たちに餌をあげることが可能です。
佐柳島は猫のほかにも、島の美しい海岸線や小さな集落の景観を楽しめるのも魅力的。民家や堤防、神社など、人々の暮らしの中に溶け込む猫の様子をじっくりと堪能してみてください。
佐柳島(さなぎじま)
【住所】香川県仲多度郡多度津町佐柳
【電話番号】0877-33-1116(多度津町観光協会)
【アクセス】「多度津港」から船で約50分
【公式Webサイト】https://www.my-kagawa.jp/shimatabi/feature/shimatabi/sanagijima
【愛媛】小学校に通うかのような猫ちゃんが可愛い|睦月島(むつきじま)
愛媛県の「睦月島(むつきじま)」は、地元の人たちが猫を温かく見守っている島です。猫と人との共存が根付いているため、人に慣れた猫がたくさん住んでいます。
島猫とは小学校付近で出会う可能性が高く、まるで学校に通っているかのようなシーンを目にすることも。睦月島を訪ねる際は、ぜひ小学校を目指してみてください。
島内には樹齢300年以上の「夫婦楠」や、歩いて渡れる「梅の子島」などの散策スポットもあるため、島を探検してみるのもおすすめです。
睦月島(むつきじま)
【住所】愛媛県松山市睦月
【アクセス】「三津浜港」から船で約45分
【公式Webサイト】https://www.pref.ehime.jp/site/chuyo/
【福岡】世界でも屈指の猫スポット|相島(あいのしま)
福岡県にある「相島(あいのしま)」は、「世界6大猫スポット」に選ばれるほど、猫の多い場所です。国内外から多くの観光客が訪れ、島内はグルメや観光できる環境が整備されているのが特徴的。たとえば「島の駅あいのしま」は、観光案内をしてくれるだけでなくカフェやお土産もあり、観光に便利な要素がそろっています。
なお、猫と出会える可能性が高いのは、船場から漁港までの区間。寝たり歩いたりと、気ままに過ごす猫の姿を見て、ゆっくり癒やされてみてはいかがでしょうか。
相島(あいのしま)
【住所】福岡県糟屋郡新宮町相島
【電話番号】092-962-0238(新宮町産業振興課)
【アクセス】「新宮漁港」から船で約20分
【公式Webサイト】https://ainoshimafuk.my.canva.site/
【福岡】のんびりと過ごす猫に癒やされる|藍島(あいのしま)
福岡県には、“あいのしま”と呼ばれる猫島がもうひとつあります。ここ「藍島(あいのしま)」も豊かな自然が広がり、猫たちがのんびり静かに過ごしているスポット。相島よりも観光客向けの施設が少なめですが、その分より自然な猫の姿を目にできるため、落ち着いて猫の姿を見たい方におすすめの猫島です。
島は一日で歩いて回れるほどの大きさで、釣りや島遊びも楽しめます。さらに、西海岸では貝類の化石が見つかることもあるそうなので、探してみるのも良いでしょう。
藍島(あいのしま)
【住所】福岡県北九州市小倉北区藍島
【電話番号】093-582-3335(小倉北区総務企画課)
【アクセス】「小倉」から船で約35分
【公式Webサイト】https://www.crossroadfukuoka.jp/
【佐賀】犬を飼うと罰が当たるから猫が増えた?|加唐島(かからしま)
佐賀県の「加唐島(かからしま)」は、猫の楽園ともいるほど猫を大事にしている島です。というのも、加唐島の良い伝えでは「犬を飼うと罰が当たる」といわれており、それによって島内には犬がいないのだとか。そのため、島民たちに大事にされた猫たちは人懐っこく、向こうから擦り寄ってくることも珍しくありません。
島内にある海の眺望を楽しみながらランチを味わえるカフェ「Selfish 加唐島Café」では、島野菜を使った料理が味わえます。季節限定のメニューも見どころなので、猫との触れ合いの合間にぜひ立ち寄ってみてください。
加唐島(かからしま)
【住所】佐賀県唐津市鎮西町加唐島
【電話番号】0952-26-6754(佐賀県観光連盟)
【アクセス】「呼子」から船で約20分
【公式Webサイト】https://www.asobo-saga.jp/
【大分】猫島の宿でゆっくり滞在もおすすめ|深島(ふかしま)
島民の5倍近い猫が住むといわれている島が、大分県の「深島(ふかしま)」です。島を散策しているだけでも猫と遭遇する確率が高く、猫との触れ合いを楽しみながら自然や漁村の風景を満喫できるでしょう。
深島には「cafeむぎ」というカフェが1軒だけあり、オーシャンビューを楽しみながら手作りの料理を味わえるのも魅力的。宿泊施設もあるので、泊まりでゆっくりと猫島を堪能したい人におすすめのスポットですよ。
深島(ふかしま)
【住所】大分県佐伯市蒲江大字蒲江浦3248
【電話番号】080-5289-2280(カフェ&ゲストハウス でぃーぷまりん深島)
【アクセス】「蒲江」から船で約35分
【公式Webサイト】https://fukashima.com/
【熊本】猫のフォトスポットが豊富|湯島(ゆしま)
熊本県・上天草の沖合に浮かぶ「湯島(ゆしま)」は、猫のフォトスポットが多くあり、写真愛好家にも人気の猫島です。猫たちは人馴れしているため、シャッターチャンスも豊富。島全体が静かで自然豊かなので、猫と一緒にのんびり散策してみるのも楽しいでしょう。
効率良く猫と出会いたい場合は、猫の絵が描かれたオレンジ色の看板を重点的にチェック。看板の周辺では猫と遭遇する可能性が高いので、「なかなか見つからない」という場合におすすめです。
湯島(ゆしま)
【住所】熊本県大矢野町湯島
【電話番号】0964-26-5512(上天草市観光おもてなし課)
【アクセス】「江樋戸港」から船で約25分
【公式Webサイト】https://kumamoto.guide/
【沖縄】猫もグルメも楽しめる|奥武島(おうじま)
沖縄本島の南部にある「奥武島(おうじま)」は、猫が多いだけでなくグルメスポットとしても人気の場所です。島の名物である天ぷら屋さんが評判で、「いか」「やさい」などはもちろん、「もずく」や「あーさ」といった海藻の天ぷらも絶品。
島内の猫たちは人懐っこく、気軽に触れ合える可能性が高いです。沖縄の美しい海や自然も満喫でき、観光と癒やしを両立したい場合にぴったりの猫島といえるでしょう。なお、奥武島は車でアクセスできます。船酔いが心配な方は、奥武島への旅行を計画してみてはいかがでしょうか。
奥武島(おうじま)
【住所】沖縄県南城市玉城奥武
【電話番号】098-948-4660 (南城市観光協会)
【アクセス】
・「那覇空港」から車で約45分
・「那覇バスターミナル」からバスで約40分「奥武」下車すぐ
【公式Webサイト】https://www.kankou-nanjo.okinawa/
猫島を楽しむために押さえておきたいマナー
猫島を訪れる際は、猫と島の環境を守るために以下に挙げたマナーを守ることが大切です。
- 勝手に餌をあげない
- ごみのポイ捨てNG
- 必要以上に騒がない
- 人の敷地に勝手に入らない
- 島ごとのルールに従う
また、猫島の中にはトイレや飲食店が少ない島もあるため、旅行の前に下調べをしておきましょう。
猫島だけじゃない!猫旅におすすめのスポット

猫島は魅力あふれる場所ですが、「船が苦手」「遠くて行きづらい」という方もいるでしょう。そんな方には、国内のほかの猫スポット巡りもおすすめです。たとえば、以下の4ヶ所ならアクセスしやすく、気軽に猫と触れ合えます。
- 【福井・越前】境内に数十匹の猫が暮らす「御誕生寺」
- 【京都・京都】哲学の道を歩けばたくさんの猫に出会える「若王子神社」
- 【広島・尾道】猫好きなら一度は訪ねたい「猫の細道」
- 【大分・別府】猫ちゃんと遊べる宿泊プランが魅力「新玉旅館」
猫を目的とした旅はもちろん、観光のついでに立ち寄ってみても良いでしょう。
猫島で猫と同じようにゆっくり過ごしてみては?
猫島は猫たちの楽園であると同時に、人と自然が調和している場所でもあります。たくさんの猫と出会えることにワクワクした気持ちが湧くかもしれませんが、焦らず猫たちのペースに合わせてゆっくりと過ごしてみてください。
島の静かな景色や穏やかな空気に包まれ、猫とともに癒やされるひとときは格別なものです。猫島の魅力は猫だけでなく、その土地の文化や自然にもあるので、本記事を参考に猫旅の貴重な時間を有意義に過ごしてみてくださいね。