ホーチミンから東へ約200キロメートルファンティエットは、ホーチミンに暮らす各国の駐在員に人気のリゾートだ。ドラゴンフルーツの畑が広がり、そこを抜ければ青い空と海が続く海岸線。ベトナム料理を代表する調味料ヌクマムの産地として知られ、その材料となる豊かな海の魚に恵まれた町である。そして、ファンティエットから海岸線を東に15キロメートル進めば、素朴な漁村が点在するムイネー。このふたつの街を結ぶ海岸線は、ホーチミンから車で移動することができるリゾートとして人気が高い。そして、昔ながらのベトナム人の生活感があふれる素朴なリゾート地だ。

ファンティエットに立ち並ぶヌクマム工場を通り抜けて車で30分程度、ムイネーに向かう海岸線はホテルの開業ラッシュだ。ローカルのチェーンホテルや、ヴィラタイプの独立系ホテルなど大小さまざまなホテルがこの1年間に30軒以上建てられたという。それにともない、アクティビティ会社、旅行会社や雑貨屋まで、さまざまな商店も増加している。現在、ムイネーを訪れる客層は、ローカルのベトナム人やヨーロッパからの旅行客がメインだが、今後は全世界からの観光客の受け入れを目指し、開発がすすめられている。