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LOTポーランド、成田線の運航開始-初の東欧定期便

  • 2016年1月17日

記念式典では鏡割りで新規就航を祝った  LOTポーランド航空(LO)は1月13日、日本から東欧への初めての定期便となる成田/ワルシャワ線の運航を週3便で開始した。使用機材はボーイングB787型機でビジネスクラス18席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス213席の計252席。LOによれば成田発初便の搭乗率は約75%で、そのうちレジャー需要が約8割を占めた。一方、ワルシャワ発初便は、関係者の来日などもあり90%台前半に達したという。

 LOは2012年から15年までポーランド政府の公的支援を受けて事業を再構築し、16年から路線網の拡大を再開したところ。成田線などを皮切りに、16年末までに14年比9都市増の65都市に、24%増の年間8万5000便を運航するとしている。成田線については2国間の航空協定により、現在は週3便の運航に限られているが、今後はデイリー化をめざして関係当局に働きかける考え。そのほか、同じスターアライアンス加盟会社の全日空 (NH)とのコードシェアも計画する。

CEO代理のマルチン・ツェレイェフスキ氏  同社は14日夜には、都内のホテルに関係者を集め「新規就航記念式典」を開催した。来日したCEO代理のマルチン・ツェレイェフスキ氏は冒頭の挨拶で、「本日は両国の新しい歴史が開かれる特別な日」と語り、「(ポーランドを代表する音楽家の)ショパンのように日本人のハートを勝ち取りたい。ポーランドへの観光客と投資を歓迎する」とアピールした。あわせて16日に運航する2便目の成田発便が、満席を予定していることを報告した。

駐日ポーランド大使のツィリル・コザチェフスキ氏  続いて登壇した駐日ポーランド共和国特命全権大使のツィリル・コザチェフスキ氏は、「世界遺産の観光やスポーツイベントなどに、是非ともLOの定期便を利用して欲しい」と述べた。また、「ポーランドを経由して他国にも」と述べ、ワルシャワ以遠への活用も提案。「新たな可能性が発見できる」と呼びかけた。

LOT Japan日本地区支配人の設楽淳氏  本誌の取材に応えたLOT Japan日本地区支配人の設楽淳氏は、昨年11月にパリで発生した同時多発テロ事件や、シリア難民のヨーロッパへの流入について「予約への影響は非常に少ない」と説明した。現時点では東欧におけるテロ事件発生の可能性が低いと考えられることや、難民の流入が同国よりも南に位置するハンガリーなどで止められていることなどから、今後も大きな影響は考えにくいという。

 成田線の当面の需要は、レジャー8割に対してビジネス2割となる見通し。設楽氏は、レジャー客の80%から90%は旅行会社経由であることを説明した上で、「ポーランドを含む東欧への観光客にはシニア層が多いので、旅行会社経由の割合はすぐには下がらない」との見方を示した。60%以上がワルシャワやその他の国内都市、残りの多くがハンガリーやチェコなど東欧諸国に向かうという。

 今後の増便については「1年以内にとはいかないが、実績を積み上げてアピールしていきたい」と述べ、発着枠やロシアの上空通過権などに関する課題をクリアしていく考えを示した。将来的にはデイリー化を果たし、ビジネス客の獲得にも注力したい考えだ。

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