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西豪州、学生向けバーチャル学習プログラム開発、すでに問い合わせも

  • 2020年12月7日

セミナーの様子(クリックで拡大) 西オーストラリア州政府観光局(TWA)は、現地の教育旅行オペレーターと協力し日本の高校生を対象にしたオンライン学習プログラムを開発中で、まずはコロナ禍でパースを訪れる予定だった学校に提案していく計画だ。12月5日には日本旅行と共同で学校の教職員向けにセミナーを開催し、プログラムを実際に体験する機会を提供した。

 プログラムはオペレーターのGold Intercultural Learningと共同で開発しているもので、キングス・パークなど現地で撮影した動画の視聴と、現地の大学生とのリアルタイムでの交流が軸。5日のデモ体験では、動画のなかで紹介された事柄をもとにクイズが出題され、大学生と参加者がそれについて英語で会話する流れだった。

日本旅行 玉生氏 冒頭挨拶した日本旅行法人営業統括本部教育旅行部部長の玉生勝則氏は、「コロナで学校の修学旅行や語学研修も中止になったはず」と語り、日本旅行としても「いつ再開できるか、精査しながら待っている」ところと説明。今回のオンラインプログラムは現地を訪問できない中でも海外との交流が可能であることから、旅行再開後も事前・事後の学習に役立てていきたい考えを説明した。

 また、TWA日本局長の吉澤英樹氏は、すでに複数の学校から問い合わせを受けているとし、学校によっては「来年の実施に向けて準備をしている」ところだと説明。そしてオンラインセミナーの視聴者が北海道から宮崎まで全国から集まったことも明し、フィードバックをもとに「さらに良いプログラムに仕上げていきたい」と意欲を語った。

TWA 吉澤氏 なお、セミナーは合計で約40校50名が参加。実際に体験した教職員からは「現地学生との交流は教育効果が高い」といった評価や「中学生向けのアレンジは可能か」といった質問が寄せられ、このうちアレンジについては学生との交流セッションについては柔軟な対応が可能と回答されていた。