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「銀行はこう使え!」-メガバンク元営業担当が本気のアドバイス vol.3

  • 2020年12月16日

第3回:銀行の活用法

銀行が直接扱うソリューション―銀行に頼るべきことは

その1 ファイナンス
 では銀行に直接頼るべきソリューションとは何か。やはり一番はファイナンスでしょう。メガバンクでは複雑なスキームの融資を扱うためノウハウが蓄積されていますし、地方銀行はフットワークが軽く、自治体が取り扱う制度融資関連にも強い。クラウドファンディングなども一般的になってきていますが、まとまった金額を調達したいときは、まずは銀行に相談してみてください。

 私が担当したなかでも、銀行との間に「借りたいときに借りられる関係」がしっかりと構築できている企業は、顧客からの信頼も厚かった印象があります。融資の稟議にはもちろん業績が重要ですが、営業担当者が提出する稟議書の質も少なからず影響します。日頃から営業担当者と関係を築き、自社の状況や数字を良く理解してもらい、いかに説得力ある書面を書かせるかがポイントです。

その2 ビジネスマッチング
 次に頼るべきは銀行の情報網を利用したビジネスマッチングです。メガバンクなら全国規模での紹介が、地方銀行ならより地域に密着した濃い情報が期待できますので、案件によって使い分けるのが望ましいでしょう。

 ただし、漠然と紹介を頼んでも思うような結果は得られません。しっかりと対象となる企業を選定し、面談のセッティングを依頼してください。単純に他社との接点を増やしたいだけであれば要望のみを伝えて銀行に任せるのも手ですが、的ハズレなマッチングになる可能性も高くなります。裏を返せば、ひとつの企業の事業を理解することはそれだけ難しいのです。できる限り具体的に指示を出すことが、新しいビジネスへの近道と言えるでしょう。

番外編 運用
 3つ目は運用です。が、こちらは銀行に期待することをお薦めしません。低金利下で提供できる商品が少ないこともありますし、リスクが取れるのであれば証券会社で行うべきです。

 法人に限らず個人での運用についても、扱う商品が少なく担当者の力量もピンキリのためお薦めはできません。事務職で雇った一般職員を配置転換で営業に変えるくらいですから(詳しくは第2回参照)、当たり外れがあることはご想像いただけるでしょう。

 リスクを最小限に抑えて運用したい方には向くかもしれませんが、銀行は金融知識のないところに付け込んでくるものだとだと胸に刻み、情報を得るために多少のお付き合いをするくらいが正しい距離感なのではないかと思います。

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