シンガポール航空「Restaurant A380@Changi」でニューノーマルなランチ体験-世界の「今」を駐在員の視点から

  • 2020年11月16日(月)

ビジネスクラスの食事体験

クルー入場の一幕  レストランへの入店は、通常の搭乗時と同様にアナウンスに従い、座席番号でグループに分けられて順番に搭乗します。今回ランチをいただいたビジネスクラスはA380の2階部分。出迎えたくれたクルーにチケットを見せ、座席へと進みます。私にとっては約10ヶ月ぶりの搭乗体験。シートに腰を下ろした瞬間、旅立つ前独特の、グッと血が滾るような感覚を覚えました。

 個人モニターに映し出された「出発地シンガポール」「目的地シンガポール」の表示を眺めていると、”Good afternoon ladies and gentlemen boys and girls.” 機長とチーフパーサーからの挨拶が始まりました。

 この大変な状況のなか、SQを応援し続け、レストランを訪れてくれたことへの感謝。機内の空気はHEPA(High-Efficiency Particulate Air)フィルターを通して2分から3分おきに洗浄・入れ替えが行われ、清潔に保たれていること。ただし食事中以外はマスクの着用をお願いしたいということ。SQは近いうちに必ず再び大空へ飛び立ち、シンガポール国民をシンガポール国外へ安全にお連れするという約束。

 アナウンスが終わると参加客からは大きな拍手が起こりました。

チキンサテー  感動も冷めやらぬうちに、クルー達は慌しくランチの準備に入ります。まずはSQ名物チキンサテーと、シンガポール発祥のカクテル「シンガポール・スリング」。ほろ酔いで帰宅すると妻に怒られるので今日は我慢、のつもりがすぐ断念し、ピーナッツソースがふんだんにかかったサテーをつまみに食前酒を飲み干しました。

 次に運ばれてきたのは鶏肉・エビ・クラゲのコールスロー風サラダと温められた数種類のパン。香ばしいチキンサテーのあとにピッタリでした。

メインディッシュ  メインデッシュはシンガポールやマレーシア地域の代表的な料理、「Nasi Lemak(ナシ・レマ)」と「Assam Fish」。Nasi Lemakはココナッツミルクで炊いたジャスミンライスにSambal Prawn(東南アジアの代表的なチリソース、サンバルが絡んだ剥き海老)とIkan Bilis (甘辛なジャコとピーナッツの和え物)が添えられた地元民のソウルフード、Assam Fishはタマリンドとターメリックのソースが絡められ、酸味の効いた白身魚のスープです。辛味、甘味、酸味の三拍子が楽しめる素晴らしいメニューでした。

デザートのアイスクリーム  デザートはチーズプラッターとGula Melaka味(パームツリーから取れる黒糖)のアイスクリーム。板状のアイスクリームをウェハースで挟んだもので、シンガポール人にとっては幼少期を思い出すノスタルジックな味です。

 食事中にあるクルーに尋ねたところ、現在の乗務頻度は平均で2ヶ月から3ヶ月に1回程度ということでした。Restaurant A380に携わるクルーは全員がA380の訓練を受けた資格保持者とのことですが、最近はA380に乗務する機会もほぼなく、彼らにとっても久し振りのA380での勤務だったようです。食後には参加記念のギフトが配られ、チーフパーサーからの挨拶で締めくくられました。

 帰りは係員に誘導されながら入国ゲートをチェックなしで通過し、バゲージのピックアップエリアへ。特設カウンターでパスポートを受け取って、6時間に及んだRestaurant A380の体験は終了です。

おわりに

 「Restaurant A380 @Changi」は社内外からのアイデアを受けて今回の開催に至ったそうで、予想以上の反響があり、再度の実施も検討中とのこと。また11月下旬からはトレーニングセンターの見学ツアーも予定されています。国内旅行のない小国シンガポールの内需を喚起するSQの取り組みは、他国の観光業界も注目すべきところだと感じています。

 未だ先行きは不透明な状況ですが、日本でも今だからこそできるニューノーマルな取り組みやイノベーション、ビジネスはまだまだあると思います。世界中の航空会社の翼が再びテイク・オフするときまで、既存の枠組みにとらわれず、工夫を凝らして共に乗り切っていきましょう。

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