ウィーン、19年は日本人訪問者2桁増、2020年は「音楽の都」アピール

  • 2019年11月17日(日)
ハーブレ氏

 ウィーン市観光局とサントリーホールはこのほど東京都内でプレスイベントを共催し、同局メディアリレーションズのフェレーナ・ハーブレ氏が2020年のプロモーションテーマを「ウィーン2020 音楽の都」として、音楽を中心にピーアールしていく計画を発表した。またハーブレ氏は日本市場が好調であること、さらに市として今後は訪問者の満足度を重視した観光開発に注力していく方針であることも説明した。

 音楽をテーマとしたプロモーションは、2020年に生誕250周年を迎えるベートーヴェンを中心に、ウィーン楽友協会や国立歌劇場、フォルクスオーパー、コンツェルトハウスなどのコンサートといった音楽素材を打ち出していく。さらに一般市民にも人気の高いシェーンブルン宮殿での野外コンサート、国立歌劇場前の広場で行われる無料のライヴ中継、シュテファン大聖堂やカールス教会などでのコンサートなど、「普段クラシックにふれる機会がない人でも気軽に楽しめるプログラムも豊富にある」ことから、「美術館や街での楽しみなどを絡めた多様な商品造成を期待したい」との考えだ。

 ウィーン市観光局の統計によると、2019年9月までのウィーンへの日本人訪問者数は前年比16.5%増の11万7857人と好調に推移。ハーブレ氏によるとオーストリア航空(OS)と全日空(NH)の直行便が追い風となっているとの分析だ。またハーブレ氏は日本人訪問者の特徴として、ウィーンにおける平均宿泊数が2.2泊で、平均1.8泊のアジアのなかで最も高いことも紹介。そのうえで「ウィーンの文化に対する意識や興味も高く、依然重要市場として認識している」と強調した。

 なお、ウィーン市では10月末に中期計画「ビジター経済戦略2025」を発表しており、今後は訪問者の満足度を高めることにより注力し、市民にとっても一層暮らしやすい持続可能な観光開発を目標に設定。目標数値として、2018年度の統計を基準として2025年までにウィーンのGDPにおける観光の割合を40億ユーロから60億ユーロへ、宿泊収益を9億ユーロから15億ユーロへ増やすことを掲げてはいるが、「重要なのは顧客満足度や、観光開発を通して街のインフラを向上すること」とハーブレ氏。今後は観光素材についても「クオリティ重視の戦略を構築していくことになるだろう」という。

※訂正案内(編集部 2019年11月18日14時30分)
訂正箇所:第2段落第1文
誤:ゼンパーオーパー

正:フォルクスオーパー
お詫びして訂正いたします。

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