itt TOKYO2024

週間ランキング、1位はバニラとピーチ、LINEトラベルの24歳責任者も

[総評] 今週は、ピーチ・アビエーション(MM)との統合が決まっているバニラ・エア(JW)について、JW便としての運航は来年10月26日に終了することをお伝えした記事が1位になりました。JWは旧エアアジア・ジャパンとして産声をあげたものの短期間でバニラ・エアへと看板を変え、そしてMMに統合されるというまさに紆余曲折の印象ですが、「バニラ」ブランドでの運営に5年以上携わってこられた皆様にとって、とうとう最後の日が決まったということで様々な感情が心中に去来しているのではないかと思います。

 とはいえ、先日MM代表取締役CEOでJW代表取締役社長の井上慎一氏とお話をする機会がありましたが、どうやらすでに持ち前のキャラクターでJW社員のハートをつかんでおられるように感じられました。LCCにとってスピードは非常に重要でしょうから、感慨にふけることなく気持ちを切り替えてアクセルを踏んでいく必要がありますが、きっとそんな心配は杞憂なのではないかと感じます。

 それにしても、JWでは全日空(NH)との関係、もっというと出向者と現場との足並みに問題があったというような話を耳にしますが、仮に井上氏がこの辺りを鮮やかに処理され、望ましい成長曲線に引き上げることができたとすると、その時にその出向者の方々はそれをどのような思いでご覧になるのかと考えてしまいます。

 非難するつもりはなく、むしろ私も同様の立場に容易になり得ると感じるためですが、そういった「うまく行かなかった」ケースには何らかの原因があり、当然ながらそこには大変重要な学びが含まれているでしょう。欲をいえば、それらの当事者による「あの時はああしておくべきだった」「こうであってほしかった」を記事として取り上げたいところです。

 とはいえ、私が広報や当事者の立場であれば気乗りはしませんし、可能性があるとすれば「失敗を糧にして成功した」「リベンジした」というような切り口でしょうか。もしも、我こそはと思っていただける方がいらっしゃいましたら是非お知らせください。

 ところで、以前はこういったアイディアがアイディアのままで終わることも多かったのですが、今年は掲載する記事の本数を大きく減らしたかわりに独自の取材に注力してきており、例えば今週の2位と3位もその成果です。

 予想通りといえば予想通りながらアクセス数などの数値も良好で、具体的には1月から11月までの実績を前年と比較するとサイト全体のページビューが1割増となりました。また、メールニュースについても新規登録件数が1割増となった一方で退会件数は2割減となり、さらに職種を「経営者・役員」とご登録いただいた方も今年1月から3割増となり、それだけ経営に必要な情報が得られると感じていただけたのだとすれば大変光栄です。

 来週は26日の火曜日に年間ランキングをお届けし、それをもって年内の配信を終える予定です。今年は今週2位のLINEトラベルjpのような異業種からの参入もあれば、天災にも多く見舞われるなど様々な出来事がありました。旅行業界の皆様の関心を最も多く集めた記事はなんであったか、楽しみにお待ちいただければ幸いです。(松本)

ランキングはこちら