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世界の航空旅客、初めて40億人超える-IATA調査

  • 2018年9月8日

 国際航空運送協会(IATA)によると、2017年における全世界の航空旅客数が前年比7.3%増の41億人となり、初めて40億人を超えた。また、航空会社が路線を開設する都市のペアも2万通りを超え、1995年と比べると2倍以上に増加した。

 地域別に旅客数の動向を見ると、アジア太平洋は10.6%増の15億人となり、マーケットシェアも36.3%で最大に。シェアの2位以下は26.3%の欧州(11億人・8.2%増)、23.0%の北米(9億4180万人・3.2%増)、7.0%のラテンアメリカ(2億8610万人・4.1%増)、5.3%の中東(2億1610万人・4.6%増)、2.2%のアフリカ(8850万人・6.6%増)などとなった。

 また、航空会社別に旅客を輸送した延べ輸送距離を比較すると、最も距離が長かったのはアメリカン航空(AA)で3億2400万キロメートル。2位以下はデルタ航空(DL)の3億1630万キロメートル、ユナイテッド航空(UA)の3億1100万キロメートル、エミレーツ航空(EK)の2億8900万キロメートル、サウスウェスト航空(WN)の2億770万キロメートルとなり、上位5位のうち4位を米系航空会社が占めた。

 一方、国際線で最も旅客数の多かった路線は香港/台北線で1.8%増の540万人。続いてジャカルタ/シンガポール線が0.8%増の330万人、香港/バンコク線が3.5%増の310万人、クアラルンプール/シンガポール線が0.3%増の280万人、仁川/香港線が2.2%増の270万人などとなった。

 国内線では、1位は金浦/済州線で14.8%増の1350万人、2位がシドニー/メルボルン線で0.4%増の780万人、3位が羽田/福岡線で6.1%増の760万人、4位が羽田/札幌線で4.6%増の740万人、5位が北京/上海虹橋線で1.9%増の640万人であった。

 このほか国際線、国内線を問わず国籍別で最も飛行回数が多かったランキングも取りまとめており、1位は米国で全体の18.6%(6億3200万人)。2位は16.3%の中国(5億5500万人)、3位は4.7%のインド(1億6150万人)、4位は4.3%の英国(1億4700万人)、そして5位は3.4%のドイツ(1億1440万人)となった。