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アマデウス、「NDC-X」プロジェクトにAAやTMC大手が参画

  • 2018年8月16日

 アマデウスによると、同社がNDC活用に向けて進めている「NDC-Xプログラム」について、アメリカン航空(AA)とグローバルTMCであるアメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベル(GBT)、カールソン・ワゴンリー・トラベル(CWT)、BCDトラベル(BCD)が参画を表明した。

 NDC(New Distribution Capability)は、国際航空運送協会(IATA)が普及をめざしている航空券流通の新規格。従来のGDSやPNRを前提とするサプライチェーンでは実現が難しかった画像や動画などの取り扱いや、アンシラリーサービスの販売、また旅行会社別の運賃設定などが可能になるメリットがある一方、航空会社ごとにNDC経由での接続を確保する必要があることや、航空会社によってはNDCに対応していないこと、さらに宿泊情報などを一元管理しにくくなるなど、旅行会社にとって活用のハードルは高い。

 こうしたなかで現在は、GDS各社やIT企業がこれらの課題解決にチャンスを見出して開発を急いでいるところ。アマデウスの「NDC-X」もその動きのひとつで、航空会社と旅行会社双方のニーズを製品開発に反映していくのがねらいだ。

 同様の文脈として、セーバーも先ごろにAAとGBT、CWT、そして豪州の大手旅行会社であるフライト・センター・トラベル・グループ(FCTG)を巻き込んだ「ビヨンドNDCプログラム」の立ち上げを発表したばかり(関連記事)。

 なお、FCTGは「NDC-X」のパートナーに当初から名を連ねている(関連記事)が、BCDは今のところNDC-Xのみ。またNDC-Xはカンタス航空(QF)とも連携している(関連記事)。