KNT-CT、5月総取扱額は3.3%減の435億円-海外1.8%減、国内4.4%減

  • 2018年7月12日

 KNT-CTホールディングスの今年5月の旅行取扱概況で、海外、国内、外国人旅行にその他を含めた総旅行取扱額は前年比3.3%減の435億2975万円となった。このうち海外旅行は1.8%減の123億601万円で、内訳としては団体旅行が12.5%減の20億1814万円、企画旅行が2.7%減の73億2585万円、個人旅行が9.9%増の29億6202万円であった。

 団体旅行のうち、学生団体は修学旅行の取扱人数が増加したことにより26.4%増の3億6805万円と前年を上回ったものの、一般団体が前年の大型企業系コンベンションや視察などの反動減の影響により18.2%減の16億5008万円と前年を下回った。

 また、企画旅行のうちホリデイの取扱額は15.4%減の12億9725万円。アジア方面は好調に推移したが、ヨーロッパ方面一部商品のクラブツーリズム商品への一体化による減少に加え、ミクロネシアやアメリカ、オセアニア方面などが不調に推移した。

 クラブツーリズムの取扱額はハワイ島キラウエア火山噴火の影響も受けたが、そのほかは大きな外的リスク要因も少なく、ヨーロッパ、アジア、中国方面を中心に概ね好調に推移し、0.6%増の60億2860万円だった。

 一方、国内旅行の取扱額は4.4%減の286億4212万円。このうち団体旅行は3.5%増の110億77万円、企画旅行は9.7%減の139億3351万円、個人旅行は4.9%減の37億785万円だった。

 団体旅行のうち、一般団体は職場旅行や親睦旅行、趣味の旅行などの取り扱いが増加したが、前年の大型のイベント団体参拝旅行や企業系コンベンションの影響により6.6%減の31億5899万円。学生団体は修学旅行や宿泊研修旅行などの取扱人数が増加し、8.2%増の78億4178万円となった。

 企画旅行のうち、メイトの取扱額は14.8%減の46億9570万円で、前年のゴールデンウィークとの日並び相違の影響により全般的に減少した。

 クラブツーリズムは7.2%減の92億891万円で、バス旅行部門が桜の早期開花の影響もあり全般において低調であった。バス旅行を除く国内旅行部門も桜の早期開花、霧島新燃岳の噴火などの影響を受け、売り上げが減少した。

 このほか、外国人旅行は前年の大型団体による反動減があったが、個人旅行の宿泊やレイルパスの取り扱いが好調に推移し、0.1%増の17億7171万円となった。