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世界最大の客船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」がついに就航[PR]

  • 2018年5月28日

ハネムーナーや欧州リピーターにお勧めな客船

世界最大客船の客室について

販売の中心となるであろうバルコニー客室

 次に客室について触れたい。クルーズ商品を扱っている旅行会社はご存じだと思うが、世界最大の客船だとはいえ、クルーズ代金が世界一高額というわけではない。むしろ逆で、リーズナブルに抑えられており、さらに予算に応じて選べる多種多様な客室がたくさん用意されている。

 例えば、内側客室なのにベランダを設けた「セントラルパークバルコニー」の窓からは、まるでショッピングモールに付随したホテルに滞在しているかのような風景が見える。内側客室の壁いっぱいにディスプレイをはめ、そこに外の景色を映し出す「バーチャルバルコニー」というユニークな仕組みを持った客室があるのも、RCIならではだ。

「ロイヤルロフトスイート」の1階部分。その名のとおり2階建てで、素晴らしい展望が楽しめる

 リーズナブルなクルーズだからこそ、特別感を味わえるスイート客室を勧めてみるという手もある。2階建ての圧倒的な開放感が味わえる「ロフトスイート」や、バルコニーからアクアシアターでのショーを鑑賞できる「アクアシアタースイート」など、シンフォニーには個性豊かなスイートがそろっている。スイート客室のお客様には専用のレストランやバーなどもあり、喧噪を離れてゆっくりと食事が楽しめる。その他にも上級クラスになるとバトラーサービス、有料レストランや飲み物が無料になったりと至れりつくせりなサービスを受けられることなどを考えると、納得できる価格差といえるだろう。

旅行会社が訴求すべきターゲットは?

内側客室「セントラルパークバルコニー」から眺める風景

 シンフォニーは今夏、バルセロナ発着の西地中海クルーズ7泊8日間に就航している(一部チベタベッキア乗下船も可)。日本人にも人気の高いパルマ・デ・マヨルカやマルセイユ、ナポリなどの都市に寄港するアイテナリーはとても魅力的だ。気になるクルーズ代金は、内側客室1,136米ドル~、バルコニー客室1,303米ドル~と、安価な設定も嬉しい。

 では、シンフォニーはどのようなターゲット層に向けて訴求すべきか?プレクルーズに参加したある大手旅行会社のクルーズ企画担当者は、「大きな船体に様々な施設をつくり、楽しく充実したバカンスを過ごすことができる。その点は素晴らしい。ハネムーンに乗船すれば、一生の思い出になるだろう。加えて、シニア層の中でもアクティブなお客様には受け入れられるのではないか」と語る。

デッキ15&16の船首側に設えられた大人用のリラクゼーションエリア「ソラリウム」

 また別の大手旅行会社の担当者は、「ダイニングの種類、プールやジャクジーの充実度、見応えのあるエンターテインメントなど、とてもインパクトのある船だと感じる。だからハネムーナーやいろいろな記念日の旅行など、メモリアル旅行を考えている客層にはピッタリだろう」という見解だ。

 クルーズ販売に特化した大手旅行会社の社長からも、「カップル、ハネムーナー、30~50代といった客層を想定したい。食事もイベントも客室のタイプも、とにかく選択肢が多くて、幅広い客層に受け入れられると思う。また、これだけの大型船なのに人混みや待ち時間といったストレスを感じないのは、とても良いことだ」という意見を聞くことができた。

船尾のプールで演じられる「アクアシアター」

 こうした声をまとめると、従来のコアな顧客であるクルーズリピーターやシニアに加え、新たな市場として欧州リピーター、若年層のハネムーナーへの訴求に最適ではないか。特に一生の思い出となるハネムーンでシンフォニーでのクルーズを選べば、船上で日々本格的なエンターテイメントを鑑賞し、そしてその時々で好みのレストランがチョイスできるため、純粋に旅を楽しむことができるというメリットがある。また、日本人コーディネーターが乗船している日を選べば、言葉のストレスが軽減されるほか、船内生活での質問や疑問などにも対応してくれるため初心者にも安心だ。

セントラルパークに植えられた木々は本物で、その世話を見るため専属の庭師が乗船している

 シンフォニーの魅力は、その巨大な船体を活かし、最新鋭の技術を駆使した見応えのあるエンターテイメントやアクティビティ、充実したレストランなどの各種施設などにある。世界最大のクルーズ客船で遊びながら地中海を巡る旅は、新しいスタイルといえるのではないか。日本ではクルーズといえばシニア層が多いが、シンフォニーの登場で若年層への取り込みも進み、クルーズのマーケットが拡大することを期待したい。