週間ランキング、NHとAZの提携1位、「瞬間移動」サービスも

  • 2018年3月30日(金)
調印式後の記念撮影

[総評] 今週の1位は、全日空(NH)とアリタリア-イタリア航空(AZ)がコードシェアとマイルでの提携を実施することをお伝えした記事でした。最近はNHとベトナム航空(VN)が手を組んだり日本航空(JL)とアエロメヒコ航空(AM)が提携したり、アライアンスを超えた関係構築は珍しくなくなってきていますが、イタリアという日本にとって定量的にも定性的にも重要なデスティネーションが関わっていることが注目を集めた理由かと思います。

 しかし、珍しくないと書きましたが、アライアンスは今のところ厳然と存在し続けているわけで、こうした動きがアライアンスの未来にどうつながっていくかも興味深いところです。AZの再建には失敗したとはいえ、エティハド航空(EY)はアライアンスなど関係なくパートナーを集めて独自路線を進んでいるように感じられますし、いつまでもスターアライアンス、スカイチーム、ワンワールドという3大アライアンスが航空の世界を牛耳るとは限らないのかもしれません。

 アライアンスはどこにいったんだ、と思わせる話題はこのほかにもあり、例えば第3位に入ったアメリカン航空(AA)の記事でもご紹介している「NDC」など、流通へのアプローチもそのひとつです。

 NDCは「New Distribution Capability」の略で、私も勉強中なのですが、簡単にいうと航空券情報をやりとりするための新しいスタンダードで、このスタンダードを利用すると、例えばシートや機内食の画像や動画を含めて航空券に関わる情報をスムーズにやりとりできるようになったり、航空会社独自の直接予約システムを構築できたりするものです。

 そもそもこのNDC自体、国際航空運送協会(IATA)が主導しているにも関わらず航空会社によって積極度合いがかなり異なっているのですが、積極的な航空会社同士でもその活用戦略がバラバラです。どういうことかというと、AAは記事の通りインセンティブを払って使用を呼びかけているわけですが、同じワンワールドのパートナーであるブリティッシュ・エアウェイズ(BA)はGDSに対してサーチャージを導入しつつ、NDC経由であれば免除するという姿勢です。

 NHとJLに目を転じても、諸外国のパートナーや競争相手がこのように進取的に新しい動きをしているなかで、現時点ではNDCも検討はしているのでしょうけれども表には出てきていません。専任担当者まで置くAAとJLとの温度差は、果たして共同事業に影響を与えないのかと思ってしまいます。

 ただ、進取的という意味では、第10位の通りANAホールディングスが29日に記者会見を開催した「アバター事業」はとてもユニークです。インターネット経由でロボットを自分の分身として操って旅行だけでない様々な物事を実現しようとするもので、意識や感覚、存在感といったものを瞬間的に移動させるという意味での新たな「輸送」サービスは、まさに未来を感じさせます。

 正直なところ記者会見では、大分県知事の広瀬勝貞氏が実際にネット経由で参加されたものの空気感が共有できていない印象であったりし、現状ではなかなか理想からほど遠い状況であると思われました。しかし、10億円超の賞金レースも4年がかりですし、日進月歩の技術進化を思うと、オリンピックが終わった頃にはとんでもない事業に大化けしている気もしないではありません。(松本)

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