クイーン・エリザベス、20年に横浜発着4本-19年の倍に

  • 2018年3月12日(月)

会見終了後の記念撮影  キュナード・ラインは3月9日、客船「クイーン・エリザベス」(QE。9万900トン、乗客定員2092名)による日本発着クルーズ強化の一環として、20年に横浜港を母港とするクルーズ4本を実施することを発表した。ゴールデンウィーク(GW)を含む春から夏にかけて、延べ34泊35日間にわたり日本に配船する。同日に英国大使館で開催した発表記者会見で、キュナード・ライン・ジャパン代表の児島得正氏は「予約はすべて旅行会社経由で行う」との方針を明らかにした。7月2日に発売する。

 4月11日から5月15日にかけて9泊10日のクルーズを3本、ゴールデンウィークの7泊8日のクルーズを1本運航。初寄港の清水、舞鶴、福岡、宮崎県の油津など、韓国を含む全15港に寄港する。5月15 日に横浜港を出航した後は、初寄港の小樽を経てアラスカクルーズの拠点であるバンクーバーに向かう。

 クルーズ料金は、標準的なカテゴリーの「バルコニー客室」の場合、10日間が31万5000円から、GWの8日間が27万2000円から。最も手頃な「内側客室」は、10日間が16万8000円から、GW8日間が14万5000円からとなっている。なお、最も高額なのは「ペントハウス」を利用する10日間クルーズで、チップ込みで82万円から。

 外国客船による日本発着クルーズの人気が年々高まっているなか、QEは17年に、世界一周クルーズの途中の区間クルーズとして、神戸発着コースを設定し完売。今年も同様に設定した大阪発着コースを完売した。さらに19年には世界一周クルーズとは切り離して日本への配船を決定。横浜発着のクルーズ2本を設定しており、児島氏によれば「1年以上先の航海だが、すでに8割以上の予約が埋まっている」という。

 こうした日本市場における需要の高まりに加え、20年の東京オリンピック開催に向けて世界中の旅行者からも日本クルーズへの関心が高まっていることを受けて、20年には横浜発着クルーズを倍増させることになった。キュナード・ラインのシニア・ヴァイス・プレジデントのサイモン・ペイルソープ氏は、発表会見の場で紹介されたビデオメッセージのなかで「東京オリンピックの年にQEが過去最大規模の日本発着クルーズを実施することを発表でき、嬉しく思う。海外からの旅客には日本の豊かな自然、文化、歴史を紹介する。日本人旅客にはキュナードならではの英国流の船旅を体験してもらいたい」と説明した。

 来賓として挨拶した国土交通省港湾局長の菊地身智雄氏は「世界的に知られるQEの日本発着クルーズは、日本市場が高く評価された結果。20年にクルーズ訪日客500万人の目標を掲げ、北東アジアの海を世界的なクルーズ海域にすることをめざすなかでは大きな意味を持つ。また日本人がキュナードのクルーズを体験することで、本物のクルーズ文化が日本に根付くことを期待したい」と述べた。

 寄港地を代表して挨拶した横浜市長の林文子氏は「最上の環境でQEを迎えられるように準備を進めている」と述べ、大黒ふ頭で整備している客船ターミナルを、19年のQEの寄港に合わせてグランドオープンする予定であることを説明。また、下船客が十分に楽しめる街の魅力作りに取り組んでいることについても語った。

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