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ANAとJAL、GWの国際線旅客数は4.5%増、利用率8割

  • 2017年5月8日

 全日空(NH)と日本航空(JL)が発表したゴールデンウィーク(2017年4月28日~5月7日)の利用実績で、2社合計の国際線の旅客数は最大で9連休の取得が可能となる日並びの良さなどにより、前年比4.5%増の51万7946人となった。座席数は3.0%増の64万8327席だったことから、利用率は1.1ポイント増の79.9%となった。

 企業別で見ると、NHは旅客数が8.2%増の27万1189人で、座席数が6.6%増の35万2044席となり、利用率は1.1ポイント増の77.0%に。JLは旅客数は0.7%増の24万6757人だったが、座席数を0.9%減の29万6283席とした結果、利用率はNHより高い1.4ポイント増の83.3%となった。

 NHの旅客数は、方面別ではアジア・オセアニアが最も多く11.6%増の12万3808人に。以下は中国が1.0%減の6万4908人、北米が7.3%増の4万6251人と続いた。前年からの伸びは、テロ事件の影響から回復傾向にある欧州が22.0%増の2万4187人と最も伸長。次いで、アジア・オセアニアが11.6%増、北米が7.3%増となり、中国を除くすべての方面が前年を上回った。

 利用率ではハワイが3.1ポイント増の88.0%で1位に。2位はアジア・オセアニアが0.2ポイント増の82.5%、3位は欧州が10.9ポイント増の81.3%となり、5方面のうち3方面が80%以上を記録した。前年との比較では、中国が1.2ポイント減の66.0%となり、唯一減少して6割台に留まった。NHによると、日本発の需要は中国を除く全方面で、訪日需要は欧州、アジア・オセアニア方面で好調に推移したという。

 JLの旅客数は、方面別では東南アジアが最も多く、1.7%減の5万9851人。以下は中国が4.4%減の4万7407人、米大陸が2.6%増の3万6148人となった。前年からの伸び率は韓国が12.6%増の2万42人で最も伸長。以下は欧州が11.8%増の2万4238人、グアムが10.9%増の5089人と続き、9方面のうち4方面が前年を上回った。

 利用率については、韓国が9.9ポイント増の91.3%で首位に。次いで、欧州も8.8ポイント増の91.0%となり、2方面が9割を超えた。前年からの伸び率も1位は9.9ポイント増の韓国、2位は8.8ポイント増の欧州となり、9方面のうち6方面が前年を上回った。欧州と韓国については日本発の需要の回復に加え、訪日需要の増加も後押ししたという。

 なお、両社が4月21日に発表した予約状況からの増減は以下の通り。