15年の国際会議、日本は355件で7位-4年連続アジア首位

  • 2016年6月2日

 日本政府観光局(JNTO)は6月2日、国際会議協会(ICCA)が集計した2015年の国際会議開催件数(暫定値)を発表した。それによると、日本での開催件数は前年比5.3%増の355件で過去最高を記録。3年連続で世界7位となったほか、アジア・オセアニア・中東地域では4年連続で1位となった。JNTOは、10年の「Japan Mice Year」を契機に観光庁と取り組んできたプロモーションや、国内外の会議主催者へのセールス活動、国内の受入環境の充実などによる成果との見方を示している。

 15年に全世界で開催された国際会議の件数は、5.0%増の1万2076件で過去最高。1位はアメリカの925件で11.3%増、2位はドイツの667件で1.2%増、3位はイギリスの582件で7.2%増、4位はスペインの572件で1.0%減、5位はフランスの522件で2.1%減だった。アジア・オセアニア・中東地域は1位が日本、2位が中国の333件で0.3%増、3位が韓国の267件で20.3%増、4位がオーストラリアの247件で5.0%減、5位がシンガポールの156件で26.8%増だった。

 JNTOによると、直近10年の国際会議件数の推移を見た場合、全世界の36%増に対して日本は28%増で、伸び率は世界平均を下回っている。JNTOは今後も日本には成長の余地があると考え、20年の東京五輪に向けて高まる日本への注目を活かし、引き続きアジア1位の座を維持する考え。

 日本の都市別で最も開催件数が多かったのは東京の80件で、伸び率は11.1%減。2位は京都の45件で4.3%減、3位は福岡の30件で100.0%増、4位は大阪の23件で130.0%増、5位は横浜の22件で22.2%増だった。全世界の都市別ではそれぞれ28位、57位、85位、115位、117位となった。

 なお、ICCAは国際機関や国際団体、民間企業を除く国内団体などが主催する会議のうち、参加者の総数が50名以上で、定期的に開催され、3ヶ国以上で会議の持ち回りをおこなうものを国際会議として認定している。