itt TOKYO2024

仁川空港、乗継利便性アピール-7月から日本語ガイドも

  • 2015年4月19日

(右から)仁川国際空港公社の池熙洙氏、林丞倫氏  仁川国際空港公社とアシアナ航空(OZ)は4月17日、都内でセミナーを開催した。仁川国際空港公社デピュティ・エグゼクティブ・ディレクター、アビエーション・マーケティング・グループの池熙洙氏(※熙は臣に巳)は「仁川は乗継に便利な空港であり、乗継客向けのサービスや路線ネットワークの多さから、旅行者にとって選択肢が多い」とアピール。乗継空港としての活用を訴えた。

 仁川国際空港は83の航空会社が54ヶ国195都市に就航。2014年の国際旅客数は約4500万人で、このうち16%にあたる約725万人が乗継客だった。また、2014年に仁川/日本間を利用した日本人は約636万人で、乗継客は15%の約96万人という。

 池氏によると、2015年は4800万人の利用を目標に据えており、乗継客は2013年の770万人超えをめざす。今後は航空需要が著しい伸びを示すアジア、なかでも中国や東南アジアをターゲットとしていく考えだ。また、日本については「今は円安で需要がそれほど多くない」が、「潜在力は十分ある市場」であるとし、引き続きアピールしていくとした。

 同空港では今年7月から、日本人と中国人向けに、各言語で乗継ガイドサービスを開始する。同氏によると、韓国、中国、日本人の特性として、乗継時に言語面での不便さを感じる傾向があるとし、乗継客の利便性向上をはかるため、ガイドを用意することにしたという。サービスは搭乗口での出迎え、乗継セキュリティーの同行案内、インチョン空港乗継施設やショップの案内など。8人のスタッフを置き、10名の団体ごとに1名がつく。当初は団体のみだが、反応次第ではFITも対象にしたい考え。予約はインターネットでの事前予約とした。さらに、7月からは2国向けに案内デスクも置く計画だ。

仁川国際空港公社の池熙洙氏  また、池氏は現在建設中の新しい第2ターミナルについても言及。平昌オリンピック・パラリンピックを見据え、2017年12月中の開業をめざすと語った。ターミナルが開業すると、現在の施設と合わせて6200万人が受け入れられるという。

 このほか、セミナーではパッセンジャー・マーケティング・チームの林丞倫氏が乗継客向けのサービスを紹介。無料シャワーや外国人客向けの無料の工芸体験、有料ラウンジ「スカイハブラウンジ」やトランジットホテルなど多様なサービスが提供できるとアピールした。

 さらに、仁川国際空港では無料のトランジットツアーも展開中。公式サイトでのオンライン予約に加え、現地でも予約できる。予約をすれば1人でも催行するといい、交通費やガイド代は無料。1時間から5時間まで各種ツアーを設けており、5時間のツアーではソウルを訪問する。なお、施設への入場料や食費は別途支払う必要がある。英語での対応が主だが、今後日本人客の利用が増えれば日本語対応も検討するという。このほか、健康診断やスケーリングなどのメディカルツアーも提供する。