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ロングステイの魅力 ひがし北海道観光開発協が“プチ移住”提案

 ひがし北海道観光事業開発協議会はこのほど、大阪市北区の阪急ターミナルビルで観光素材説明会を開いた。出席した旅行会社約40人に、夏の道東へのロングステイの魅力を訴えた。

 知床斜里町観光協会の青木憲一専務理事はあいさつで、「一度道東の自然の恵みを体感してください。皆さんと積極的にコミュニケーションをとり、『暮らすように旅する』素材をつくっていきたい」と話していた。

 今夏の道東観光は「クールサマーひがし北海道」をテーマに、ロングステイに特化してPRを展開。今秋には道東道の延伸で新千歳空港からのアクセスが容易になることや、5月にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで摩周湖、阿寒湖、知床が3つ星となったことなどを追い風に、同協議会のサイトも長期滞在情報や旅行会社対応など内容を強化し、一層の誘客促進を図っている。

 はじめに、同協議会の野竹鉄蔵事務局長が趣旨説明で、“プチ移住”までを想像した長期滞在コンテンツを提案することで、これまでの人数を求める販売から、泊数を求めることで旅行需要を向上させる狙いを紹介。道東の多彩なコンテンツを生かして、個人や団体、教育旅行など客層にあわせて素材の組み立てを変えてもらうなど、販売手法についても提案した。

 続いて旭川・層雲峡、十勝川、然別、阿寒・川湯・弟子屈、網走、知床、温根湯・サロマ・北見、紋別の各エリアが、観光素材やイベントの情報、体験、ロングステイのモデルコースなどをプレゼンテーションした。道東の観光素材・ロングステイ企画支援サービスは、同協議会のサイト(http://www.easthokkaido.com/)で公開している。

 質疑応答では、出席者から「1カ所で6泊は実績もなく売りにくい。例えば3カ所で2泊ずつや、道東をぐるっと周遊できる取り組みはありませんか」という意見が。これに対し、野竹事務局長は「2泊転泊は確かに理想的。その期待に沿うよう、確実に取り組んでいきます」と答えた。

情報提供:トラベルニュース社