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MICEでの有効活用を紹介、香港クルーズセミナー開催

  • 2011年7月5日
HKTBのMICE担当、中林亜紀氏

 日本旅行業協会(JATA)ビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)2000万人推進室と香港政府観光局(HKTB)はこのほど、香港クルーズセミナーを開催した。新クルーズ・ターミナルの概要をはじめ、時節のイベントやキャンペーンなど、起点としても寄港地としても成り立つ香港の紹介に加え、海外のクルーズ客船会社4社のGSAがインセンティブの活用方法や実例、今後の就航クルーズスケジュールなどを報告した。

 HKTBからは、2013年のオープンをめざして旧啓徳空港跡地に建設中の「カイタック・クルーズターミナル」について説明。現在使用中のオーシャン・ターミナルを補完するもので、完成すると総トン数22万トンのクルーズ客船が同時に2隻停泊できる大規模なものとなる。ホテルをはじめ、コンベンション・ホール、オフィス、レストラン、売店、ヘリポートなどの施設もオープンする予定だ。

 また2万2000平方メートルの広さを誇る展望デッキも設けられ、香港の景観を楽しむことができる。また、5周年記念イベントを実施中の香港ディズニーランドや、香港一の高さを誇るインターナショナル・コマース・センター、オーシャンパーク内にオープンしたアクア・シティやレイン・フォレストなどについての言及があった。


(左上から時計回りに)ミキ・ツーリストの津和野隆氏、OTAの松下智一氏、スタークルーズの山本有助氏、ICMのスケンデル真希氏

 一方、海外クルーズ客船会社のGSAを担当する4社は、インセンティブを中心とした活用法や最新情報を紹介。まずロイヤル・カリビアン・インターナショナルなどのGSAを務めるミキ・ツーリストは、6月から11月に行われる香港発着の海南島・ベトナムクルーズについて「日本人コーディネーターが乗船し、日本語のサービスをおこなう。日程も短かめなので、初めての方にもお勧め」と報告。

 続いてコスタ・クルーズのGSAであるオーバーシーズ・トラベル(OTA)が同じく香港発着の海南島・ハロン湾クルーズおよび台湾クルーズを取り上げ、「4泊5日の全食事が付いて349米ドルからと、クルーズは抜群のコスト・パフォーマンス」と述べた。

 後半ではスタークルーズが香港起点のワンナイト・クルーズについて説明。「3回に分けて200人、300人、300人のインセンティブも実施済み。クルーズならホテルに泊まるよりも安く、安心して深夜まで遊べる」とメリットを強調した。

 最後はシルバーシー・クルーズのGSAであるインターナショナル・クルーズ・マーケティング(ICM)が、MICEを中心としたインセンティブ・クルーズについて触れ、「毎回目新しさが求められるMICEにこそクルーズはピッタリ。フルチャーターすれば誰にも邪魔されることのない空間になるため、コース設定から船内でのサービスや雰囲気まで、自由に決めることができる」とクルーズならではのメリットを述べた。