外務省、オマーンの渡航情報解除、混乱収束

  • 2011年6月21日

 外務省は6月20日、オマーンに対して発出していた「十分注意してください」の渡航情報を解除した。オマーンでは中東・北アフリカ各国の情勢の影響を受け、2月26日意向、政治改革や生活状況改善を求めるデモが連日発生。その後、デモ参加者と治安部隊の衝突で死者も出るなど混乱が見られたことから、外務省では3月9日に渡航情報を発出していた。

 今回の解除は、一連の抗議活動の要求内容が政治改革や生活状況改善などで一貫しており、治安当局の柔軟な対応や政府による改革の措置などによって混乱が収束したことを受けたもの。5月15日以降は、大衆による抗議活動は一切発生しておらず、オマーン全土で国民の生活、教育、経済活動、政府機関が正常化。通信や交通、国境管理などにも異常は見られないという。