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マレーシア航空、関空/コタキナバル線の直行便開設へ−ハブ化で輸送力増加

  • 2010年8月11日
 マレーシア航空(MH)は2011年1月18日から、関空/コタキナバル線を週2便で開設する。運航機材はボーイングB737-800型機でビジネスクラス16席、エコノミークラス144席。これまでMHは関空/クアラルンプール線で、水曜日と金曜日をコタキナバル経由としていたが、今回の路線開設にあわせ1月19日から関空/クアラルンプール線の週6便すべてをノンストップ便とする。

 MH西日本地区支店長の古賀野氏は、コタキナバル線は単純往復になることで滞在時間が増加し、ボルネオ半島の幅広いデスティネーションへ容易にアクセスしやすくなることをアピール。人気のエコツアーやダイビングを中心としたレジャー需要を獲得していく。また、クアラルンプール線ではレジャーのほか業務渡航、中東や欧州、オセアニアへの以遠利用も多く、よりいっそうの取り込みを見込む。

 MHの関空路線は今年に入ってから旅客数が伸びているといい、ロードファクターは平均85%を維持。夏は毎年ほぼ満席に近いが、今年は5月や6月などのピーク期以外も高水準で推移しているという。また、インバウンド需要も増加しており、関西路線の3割、時期によっては4割を占めるほどだという。


▽コタキナバルが東のハブに

 MHは11月15日から運航を予定する羽田線とあわせ、日本/コタキナバル間で週5便を運航することになる。このほどMHはコタキナバルを東のハブと位置づけており、日本でのコタキナバル線開設もその一環で輸送力を強化したものだ。このほか、ソウル線や台北線や香港線、高雄線などの増強も予定し、中国やインドネシア、オーストラリアへの新路線開設も計画している。さらに国内線では、サワラク州のクチンへ、現在の週14便から週25便に増便する予定だ。


▽MH関空/コタキナバル線スケジュール
MH55 KIX 09時25分発/BKI 14時10分着(火・金曜日運航)
MH54 BKI 00時50分発/KIX 06時40分着(火・金曜日運航)


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