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トルコ航空、少なくともデイリー運航実現−羽田就航にも意欲見せる

  • 2010年1月29日
 トルコ航空(TK)日本支社長のトゥーバ・トプタン・ヤブズ氏は1月28日に開催したメディア昼食会で、「デイリー運航はミニマム。2010年度中に開始したい」と意気込みを述べた。また、羽田就航についても「日本とトルコ間の交渉がうまくいけばスタートしたい」と意欲的で、深夜に出発し朝イスタンブールに到着できることからビジネス需要の取り込みに期待を示す。ただし、成田路線のデイリー運航が前提であるとの考えで、新たなキャンペーンや料金的な施策を取り入れ販売拡大をはかっていく。

 新キャンペーンは「One Night Istanbul」と題し、ヨーロッパや中央アジア、アフリカ、中近東などへの渡航でイスタンブールを経由する際に宿泊ホテル1泊分を無償で提供する。これは、あえてTKのイスタンブール経由とすることで、乗り継ぎの利便性やイスタンブールの魅力を感じてもらいリピートしてもらうねらいがある。ヤブズ氏は、「これまで成田路線では夜の到着がネックになっていたが、それを逆手にとることでイスタンブールの魅力を感じてもらえる」と話す。夜の観光スポットやレストランなどについてはウェブサイトで紹介するほか案内パンフレットを作成する。トランジットホテルはホリデーイン・イスタンブールシティやラディソンSASエアポートなどを用意、空港カウンターで搭乗券を見せて手配できる。また、翌日フライトでも24時間以内の国際線乗り継ぎであればラゲージを受け取る必要もない。TKによると、FITだけでなくパッケージツアーに組み込むことも可能だという。

 このほか、料金施策ではTK設立77周年にちなみ、成田/イスタンブール線の運賃を7万7000円で販売する。まずは第1弾として4月1日から23日まで展開し、5月以降は毎月1日だけ発売日を選びその日のみ同運賃で販売するラッキーデーキャンペーンとして継続。発売日はウェブサイト上で発表する。


▽乗り継ぎ利便アピールし日本からのビジネス需要取り込みねらう

 3月28日には成田路線が週6便、3月29日には関空路線が週4便に増便する。これにより、日本路線の総座席供給量は前年の週1898席から1.5倍の2956席へと拡大。日本発の需要としては、イスタンブールから乗り継ぎがスムーズなイラクやシリア、アフリカ、ロシアなどへのビジネス需要を見込む。そのためにも「デイリー運航は前提条件」との認識で、早期実現をめざす。現在、関空路線はイスタンブール以遠の需要が高く、成田発はイスタンブールやトルコに滞在する需要が高い。今後も2路線の特徴を活かして使い分け、さらに成田路線では先ごろ導入したファーストクラスなどプレミアム感を打ち出していく。


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