HIS、対コロナで国内旅行1.5倍めざす、海外の回復シナリオも

  • 2020年6月24日(水)

 エイチ・アイ・エス(HIS)は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響を大きく受けるなかで、当面は国内旅行に経営資源を集中する方針だ。また、店舗も削減する。6月24日に開催した2020年10月期第2四半期連結期間(2019年11月1日~2020年4月30日)の決算発表で明らかにしたもの。

海外旅行は685億円減収

 決算は、売上高が8.9%減の3443億5300万円で、営業損益は89億7900万円の黒字から14億6900万円の赤字に。経常損益も88億7400万円の黒字から7億6000万円の赤字、純損益も49億6400万円のプラスから34億5900万円のマイナスとなった。

 売上では、エネルギーが47億円の増収と好調だったものの、旅行業が372億円減(前年比11.1%減)、ハウステンボスグループ(HTB)も38億円減(28.1%減)。しかも、今回の第2四半期はカナダのRed Label Vacationsを買収したことで海外法人の売上が936億円から1430億円へと増加しており、主力である海外旅行は1986億円から685億円減の1301億円と「非常に厳しい」(HIS会長兼社長の澤田秀雄氏)結果となった。

来期にはコスト300億円削減

 こうしたなかで、対応策としてはコスト削減と手元流動性の確保に取り組むとともに、予定していた持株会社制への移行は一旦停止し、安定的な事業継続に注力する。

 HISの総資産は、2015年度に3082億円であったところから2019年度には5774億円へと増加していたが(いずれも第2四半期)、今回の発表では旅行前受金の減少や前受金の返金などにより預金が減少したため4881億円となった。

 年初にはHIS単体で下期に売上によって380億円のキャッシュフローを見込んでいたところ、これがゼロとなったうえに前受金の返金が240億円必要となるため合わせて620億円のマイナスへと見通しを変更。これにより当初は新社屋の購入や借入金の返済、設備投資などの支出を合わせても580億円の預金が残ると想定していたものの、このままでは40億円のマイナスになるという。

 これに対して、まずは経費と設備投資を削減するとともに借入金返済の延長を要請し、さらに資金調達を確実に実施する。

 経費削減については、HISが通期で125億円、連結子会社が6億円の減少を計画。これにより、昨年度で1300億円程度だったコストを1100億円とし、さらに来年度以降は1300億円から23%減となる1000億円にまで絞っていく。具体的には、人件費が昨年度で680億円であったところを550億円に、宣伝費は130億円を80億円に、支払手数料は100億円から80億円に、その他を390億円から290億円とする。

 設備投資では、システム開発の内製化や単価の安いインドでの開発、ホテル開業の一部取消や延期、不動産取得の取消を実施。また、資金調達では330億円のコミットメントライン契約を締結した。なお、M&Aについては、従来よりも消極的になる可能性はあるものの、「失礼な言い方だが、安く買える」(澤田氏)ことから条件次第で前向きに検討していくという。

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