人口減に対応する地域経営―日本版DMOに必要な視座 和歌山大学がシンポジウム(2)

  • 2019年5月30日(木)

 JTIC.SWISSの山田桂一郎代表は、持続可能な観光地づくりに不可欠なのは「自立」だと強調。「地域の中で観光のあり方を考えるべきです。今のDMOの多くは組織を作ることが目的化してしまっています。観光のための観光は地域内で協力者が減っていきます。関係者が主体となること。そのために観光がどう、何ができるのかを考えていくべきです」と力説した。

 その上で「日本の地域振興の課題は人口減少です。そのためには自分たちでマーケティング、ブランディングを行い、地域にお金が循環するキャッシュフローを作らなければなりません。地域の人にも、訪れた人にもLTV、生涯価値を提供することが大切です」。

 UNWTOでDMOの認証制度に携わるソニア・フィギュラスさんも加わったパネルディスカッションでは、観光公害をもたらすオーバーツーリズムが話題になった。ソニアさんは、DMOの役割として「フローマネジメント」が必要と説いた。「予約時期を前倒しする。ブータンのように滞在時に高消費が必要なようにする。観光ルートを整備し、面白い体験が他地域でできることを促してもいいと思います。ローカルコミュニティのためのツーリズムであることが大切です」。

 多田さんは「観光のモノサシ、数字の取り方を変える。日帰りはいらないという別の軸を作ることが大事では」。

 パトリシアさんは「地域の生産物がバリューチェーンに入っていないから問題が顕在化する。DMOはそれができ、その役割が求められている」とした。

 山田さんは「将来の人から良しと言ってもらえることが大事。地域に合わない人は断る勇気も必要ではないでしょうか。地域の課題にコミットしていくのがDMOです。日本の場合のDMOは特殊で、観光誘致が主目的ではなく、地域の自立と持続可能のために人口が減らない努力をしていかなければなりません」。

 (前の記事)人口減に対応する地域経営―日本版DMOに必要な視座 和歌山大学がシンポジウム(1)


情報提供:トラベルニュース社

■国内・訪日ニュース

メール新規登録
求人広告
ワンクリックアンケート

旅行会社で勤務経験がある有名人は誰でしょう?

投票する

助成金・補助金情報

「【京都市】外国人観光客受入環境整備助成金制度の拡充及び助成金の募集開始」
近年の外国人観光客の増加等に伴い、小売店や飲食店、宿泊施設等における多言語対応やキャッシ...

こんにちは、ゲストさん

ログイン

PHOTO NEWS

ビズリーチ

  • メールニュース登録
  • サプライヤー新規登録
  • マイページ・ログイン
  • サプライヤー・ログイン
  • 媒体資料
  • 求人情報新規登録
  • 優待料金情報新規登録
  • お問合わせ
  • 広告に関するお問合わせ