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ANAとJAL、17年度の国内線旅客は3.6%増、利用率2.7ポイント増

  • 2018年5月9日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2017年度(17年4月~18年3月)の国内線の運航実績で、2社の旅客数の合計は前年比3.6%増の7381万8337人だった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は0.3%減、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は3.8%増で、利用率は2.7ポイント増の69.8%だった。

 2社のうち、5月8日に運航実績を発表したNHの旅客数は2.9%増の3978万4862人。ASKは1.0%減、RPKは3.3%増で、利用率は2.9ポイント増の68.5%だった。旅客数はJLの3403万3475人を上回ったが、利用率はJLの71.8%を下回った。JLは4月25日に17年度の運航実績を発表している(関連記事)。

 路線別旅客数の上位3位はともに同じ結果となり、1位は羽田/新千歳線でNHは0.9%増の359万6549人、JLは1.2%増の306万5419人。2位は羽田/福岡線でNHは4.1%増の341万4125人、JLは5.0%増の305万6405人だった。3位は羽田/伊丹線でNHは3.8%増の289万3527人、JLは3.7%増の255万7938人。NHは上位6路線、JLは上位7路線を羽田線が占めた。

 NHの路線で旅客数の伸び率が最も高かったのは17年夏ダイヤから通年運航を開始した那覇/岩国線で、101.6%増の6万9164人。2位は中部/宮崎線で43.8%増の16万529人、3位は羽田/宮古線で45.9%増の16万7810人だった。JLの伸び率の1位は新千歳/青森線で30.2%増の9万6224人、2位は伊丹/大分線で19.6%増の9万6530人、3位は出雲/隠岐線で19.4%増の1万9093人だった。

 NHの路線で利用率が最も高かったのは成田/伊丹線で83.7%。以下は羽田/宮古線が81.3%、中部/那覇線が80.3%と続いた。JLの利用率の1位は新千歳/出雲線で88.9%。2位は成田/伊丹線で80.3%、3位は伊丹/福岡線で80.1%だった。

※本誌による推計値

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