専門性で生き残る:海外高所登山ツアーのアドベンチャーガイズ

  • 2020年2月11日(火)

エベレスト山頂での集合写真(提供:アドベンチャーガイズ)  OTAの躍進や相次ぐ他業界からの参入などにより、環境変化が進む旅行業界。しかし厳しいビジネス環境においても、専門分野における経験とノウハウで勝負し、利用者の信頼を獲得し続けている旅行会社は多い。そのような専門型旅行会社の現在の業況や、今後の展望を紹介するシリーズ「専門性で生き残る」の第10回は、国内でのハイキングから雪山・高所登山、さらには登山隊によるヒマラヤ遠征までを取り扱うアドベンチャーガイズを紹介する。代表取締役で、昨年4月からは旅の専門店連合会(旅専)の会長も務める古谷聡紀氏に話を聞いた。

-まずは設立までの歩みをお聞かせください

古屋氏古谷聡紀氏(以下敬称略) 大学生の頃にスイスでスキーやハイキングのガイドの仕事を始め、卒業後も引き続きスイスで5年間働きました。その後は帰国して日本の登山専門旅行会社に入社し、企画や添乗などを担当しました。その会社では、マーケットの比較的大きい一般向けのハイキングツアーを数多く造成していましたが、他の旅行会社では扱っていない世界の名峰の山頂をめざす上級者向けのツアーを作ることを目的として、1998年に当時の同僚で現在はアドベンチャーガイズの共同代表者である近藤謙司とアドベンチャーガイズを立ち上げました。

-業務内容や取扱人数などをお聞かせください

古谷 メインは海外での登山ツアーで、あわせて海外でのスキー、バックカントリー、ハイキングなどのツアーも取り扱い、企画・手配・催行・添乗までを一貫して手掛けています。近年は国内外でスキーのマーケットが小さくなっていることもあり、「海外高所登山の専門店」の色が強くなって、社名の「冒険案内人(Adventure guides)」に近くなってきています。

 年間の取扱人数は約1000名で、内訳は海外ツアーが400名、国内ツアーが600名ですが、国内については海外登山のための準備や、ステップアップのための講習会であることが多いです。年間の売上高は約2億円で、リピーター率は5割程度です。

-日本における登山マーケットは近年、どのように変化しているのでしょうか

古谷 当社を設立した98年以前から、登山は中高年を中心にブームになっていて、多くの旅行会社がツアーを取り扱っていました。その後、2000年代の「森ガール」に端を発して、「山ガール」がブームになったことで、マーケットの年齢層が少し下がってきました。

 日本では高齢化が進んではいますが、高所登山はある程度の年齢までしかできないので、中高年マーケットには限界があります。逆に「山ガール」世代の30代、40代へと、少しずつ海外登山のマーケットが広がりを見せているので、新たな展開を模索している状況です。

-主力商品や最近のヒット商品を教えてください

古谷 南半球での登山も取り扱っていますが、メインはやはり北半球なので、繁忙期は4月から9月頃までとなります。弊社の海外登山ツアーの目的地は約4割がヨーロッパアルプスで、3大名峰とされる4000メートル級のモンブラン、マッターホルン、アイガーを登頂するツアーを設定しています。日程はそれぞれ10日間ほどです。

 もう1つの柱は「セブンサミッツ」シリーズで、これは7大陸の最高峰を登頂するツアーです。山好きにとって、エベレストをはじめとするこれらの山々は、やはり生涯に1度は登頂したい憧れの山です。

 7大陸最高峰というと登山のエキスパートだけの世界だと思われがちですが、「セブンサミッツ」のすべてが高い山で、ハードルが高いわけではなく、オーストラリアのコジオスコのように2000メートル級の山もあります。自分に合った山からチャレンジしてみるのが良いと思います。

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