AIで航空券とホテルの料金変動を予測-春山佳久氏率いるatta

新機能で「検索の一歩手前」のユーザーを獲得
元スカイスキャナー日本代表が見据える世界

  • 2019年12月9日(月)

春山氏  ビッグデータとAIを活用して、旅行者に航空券と宿泊の最適な予約タイミングを知らせる比較検索アプリを提供するattaの代表取締役兼CEOの春山佳久氏はこのほど本誌の取材に応え、比較検索アプリ「atta」の詳細や、今後のビジョンなどについて語った。春山氏は2014年から15年にかけて、スカイスキャナーの日本代表を務めたことで知られる。

 旅行分野の比較検索サイトについては国内外に多くの先駆者が存在するが、そのような状況のなかで同社は、観光庁がこのほど初開催したピッチコンテスト「G20 Tourism Innovation Pitch」では上位20企業に選抜され、シンガポールでの「ITB Asia 2019」ではプレゼンテーションの機会を獲得し、先月に同国で開催されたスタートアップイベントの「SLINGSHOT 2019」では「mediacorp特別賞」を受賞するなど、国内外で注目を集めている。日本発のトラベル・テック企業が見据える世界について話を聞いた。

-米国のUCLAで宇宙工学を学んだのち、電通、グーグル、スカイスキャナーなどを経てattaを設立されましたが、これまでの道のりを教えてください

春山佳久氏(以下敬称略) 宇宙工学を志したきっかけは、小学生の頃に宇宙飛行士の毛利衛さんの講演を聞いたことで、大学卒業後は宇宙部門を持つ航空機メーカーに入りたかった。しかし米国の市民権がないと技術系の最先端の仕事には就けないことが分かって帰国し、その後は方向転換して「ビジネスサイドから宇宙に関わろう」と道を探っていた。そんな時に電通の関係者に会う機会があり、世界で初めて宇宙ステーションでテレビCMを作った会社だったことを知って、興味を持ち入社した。

 しかし入社後は、世界を変えているインターネットへの興味の方が強くなったこともあり、グーグルへと移籍した。その後は一旦、実家で農業法人の立ち上げに携わり、それを弟に引き継いでから、動画配信サービス企業のHuluや、スカイスキャナーの日本での立ち上げに携わった。さらに2つほどスタートアップに参加してから、昨年3月にattaの前身のWithTravelを設立して現在に至っている。スタッフは役員が4人、エンジニアが6人、デザイナーが2人、プロジェクトマネージャーが1人、シンガポールの子会社に2人の計13人で、私も含めてスカイスキャナーの出身者が3名いる。

-今年に入り、社名をattaに変更した理由は

春山 当初は社名と同じ「WithTravel」の名で宿泊施設のメタサーチを運営していたが、同時に宿泊施設に関するデータの蓄積も進めて、得られたビッグデータをもとにAIで宿泊料金の変動を予測できる技術を開発した。そこでメタサーチに価格の予測機能を加えたアプリとして「atta」を作り上げ、19年3月にはベータ版をリリースして「WithTravel」のサービスを引き継ぎ、翌月には社名もattaに変更して社名とサービスブランドを統一した。

 「atta」には「見つけた! あった!」という意味と、「あなたに合ったプラン」という2つの意味を込めた。その後、7月にはアプリの正式版をリリースし、9月には宿泊に加えて航空券の比較検索機能も追加して、現在の形が整った。

-データの収集とAIの開発はどのように進めているのですか

春山 航空券の価格変動データはスカイスキャナーとのAPI連携によって収集しており、4400空港を発着する世界中のほとんどの便の、180日後までのデータをカバーしている。ホテルのデータについては提携している16社のOTAから収集し、民泊に関してはAirbnbのデータも取り込んで、世界218ヶ国・地域の230万軒をカバーしている。肌感覚では、世界の宿泊施設の8割ぐらいを押さえていると思う。

 加えて、例えばラグビーワールドカップ日本大会のようなイベントが開催された場合には、旅行者がどのように動き、料金トレンドにどのような影響を与えるのかなども解析し、予約タイミングの予測に役立てている。天候などが与える影響についても同様で、さまざまなトライ&エラーを重ねて開発を続けている。

アリタリア航空
TASACASHLESS
ビズリーチ

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