スペシャリスト・インタビュー エイチ・アイ・エス 姫路営業所 山村 純さん
- 2007年11月7日(水)
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人々との交流で現地を体感−それが旅の醍醐味
タイに旅行をした友人に触発され、初の海外旅行となるタイとラオス1ヶ月のバックパック旅行に出かけたという山村さん。以降、海外旅行の魅力に取り付かれ、今のお仕事を選ばれた動機にもなったそうです。現在も、特に日本人訪問者が少ないデスティネーションを中心にでかけられている山村さんに、インドシナの旅の魅力を伺いました。
株式会社 エイチ・アイ・エス
姫路営業所 副主任 山村 純さん
2006年度(第3回)デスティネーション・スペシャリスト インドシナ認定
Q.初めての海外旅行でタイとラオスに行ったのですね
21歳の学生の夏休みに行きました。友人が旅行をしたのはその半年くらい前で、土産話の詳細は忘れてしまったのですが、それを話すときの顔がなんともいえないほど楽しげで、充実感に満ちていた。今でもそのときの友人の表情を覚えています。それからはお金を貯めながらガイドブックで下調べをするうち、ラオスがタイよりも観光化されていない街が残っていることが分かり、それからメコン川にも興味を持って、行ってみたいと思いました。
Q.どんな旅行をしたのですか
バンコクからアユタヤに行き、カンチャナブリから列車でメコン川沿いの国境の街・ノンカイに到着。そこからラオスのビエンチャンに橋を渡って入国しました。ラオスではルアンパバン、バンビエンへ行き、スピードボードでタイ北部のフェイサイに戻り、チェンマイから下に下りる、というようなルートです。バンコクまでの往復チケットだけを買い、日本から予約できないような安宿に泊まり歩き、旅情報は現地の宿の人やその他の旅行者に聞いていました。
卒業後に5ヶ月ほど、ミャンマーやカンボジアをはじめ、マレー半島やインドやネパールなどを周遊しました。残念ながらインドシナではまだ、ベトナムに行っていないのですが。そのほか、エジプトも行きましたし、今度はペルーにも足を伸ばしたいと思います。私はどちらかというと、日本人にはあまりメジャーではないデスティネーションの遺跡や文化、生活に惹かれ、旅行をしていたと思います。
Q.旅行経験が豊富ですが、インドシナの魅力は何だと思いますか
私が訪れた旅行先の中でも、インドシナは現地の人々と仲良くなりやすい場所のような気がします。一人旅をしていると、気さくに話しかけてきて、食事をしながらいろいろなことを話し、そうしていると現地に溶け込んでいるような気がする。宿の人も、トゥクトゥクの運転手さんも、観光に関係のある人はある程度の英語が話せ、さらに片言の日本語ができる人もいて、会話に苦労することもなかった。印象は人によって違うと思いますが、人との触れ合いによって得られるものが、インドシナの醍醐味といえるのではないでしょうか。
もちろん、観光スポットも印象深く、やっぱりアンコールワットは素晴らしかった。シェムリアップに1週間滞在し、アンコールワットには3日間のチケットを買って、歩き回りました。どれもすごかったですが、特に印象深いのは最初に目の当たりにする風景。バイクに乗って、ジャングルの中を走り、そこを抜けて視界が広がるとすぐ右手にワットが出てくる。この出会いが強烈で、感動しましたね。これはぜひ、お客様にも体験して欲しいですね。
Q.ご自身の旅行経験は、販売の際に役立ちますか
この地域は他の方面に比べ、それほど人数が多いわけではありませんが、やはり学生のバックパッカーには喜ばれますし、自分も力が入ります。安宿や旅行者が集まる場所、そこまでの移動方法などはデータを見ればわかりますが、例えばバンコクからカンボジアまでの陸路での移動も、乗り心地とか雰囲気などの感想を含めて伝えられ、安心してくださる方が多いですね。
Q.カウンターにいらっしゃるお客様はどのような方が多いですか
来店する方は、出発日、旅行期間が決まっている人の方が少なく、1割ぐらいの方は行く方面も決まっていない。そうなると、商品の案内だけでなく相談から始まりますから、接客時間に1時間はかかりますし、さらに数度の問い合わせののち、申し込みとなる。申し込み後も出発までの期間も、持ち物や現地観光などでいろいろな質問がありますよね。
それでも、安心して満足ゆく旅行をして欲しいから、一つ一つ解決していきます。お客様が帰国されると旅行の報告があって、気がつくと電話でも30分から40分くらい話をしていることもあるくらいです。手紙、お土産まで貰ったりすることもあり、その気持ちがとてもうれしく、また頑張ろうと思います。
Q.カウンター営業は多方面を取扱い、お客様の要望もさまざまで大変だと思いますが、心がけていることはありますか
当たり前ですが、質問には丁寧に答えるようにしています。今は気軽に旅行に行ける時代で、ありきたりの情報は知っている人が多く、求められるレベルが高い。その期待に応えられるようにしないといけません。分からないことがあっても一から調べ、きちんと答えを出していく。その積み重ねで知識が蓄積されると思います。あらかじめ学習する機会として、DSのような制度はうまく利用できたらいいですね。今回は支店長が支店のスタッフ全員にそれぞれ受けてみたらとの提案があり、受講したんですよ。
そういえば、最初の海外旅行のバンコク行きチケットを購入したのが、HISでした。それで旅行の魅力にはまり、旅行業界への就職を希望して、HISで働いている。その時は気がつきませんでしたが、今思えば運命めいていますね。
ありがとうございました。
<過去のスペシャリスト・インタビューはこちら>

株式会社 エイチ・アイ・エス
姫路営業所 副主任 山村 純さん
2006年度(第3回)デスティネーション・スペシャリスト インドシナ認定
Q.初めての海外旅行でタイとラオスに行ったのですね
21歳の学生の夏休みに行きました。友人が旅行をしたのはその半年くらい前で、土産話の詳細は忘れてしまったのですが、それを話すときの顔がなんともいえないほど楽しげで、充実感に満ちていた。今でもそのときの友人の表情を覚えています。それからはお金を貯めながらガイドブックで下調べをするうち、ラオスがタイよりも観光化されていない街が残っていることが分かり、それからメコン川にも興味を持って、行ってみたいと思いました。
Q.どんな旅行をしたのですか
バンコクからアユタヤに行き、カンチャナブリから列車でメコン川沿いの国境の街・ノンカイに到着。そこからラオスのビエンチャンに橋を渡って入国しました。ラオスではルアンパバン、バンビエンへ行き、スピードボードでタイ北部のフェイサイに戻り、チェンマイから下に下りる、というようなルートです。バンコクまでの往復チケットだけを買い、日本から予約できないような安宿に泊まり歩き、旅情報は現地の宿の人やその他の旅行者に聞いていました。
卒業後に5ヶ月ほど、ミャンマーやカンボジアをはじめ、マレー半島やインドやネパールなどを周遊しました。残念ながらインドシナではまだ、ベトナムに行っていないのですが。そのほか、エジプトも行きましたし、今度はペルーにも足を伸ばしたいと思います。私はどちらかというと、日本人にはあまりメジャーではないデスティネーションの遺跡や文化、生活に惹かれ、旅行をしていたと思います。
Q.旅行経験が豊富ですが、インドシナの魅力は何だと思いますか
私が訪れた旅行先の中でも、インドシナは現地の人々と仲良くなりやすい場所のような気がします。一人旅をしていると、気さくに話しかけてきて、食事をしながらいろいろなことを話し、そうしていると現地に溶け込んでいるような気がする。宿の人も、トゥクトゥクの運転手さんも、観光に関係のある人はある程度の英語が話せ、さらに片言の日本語ができる人もいて、会話に苦労することもなかった。印象は人によって違うと思いますが、人との触れ合いによって得られるものが、インドシナの醍醐味といえるのではないでしょうか。
もちろん、観光スポットも印象深く、やっぱりアンコールワットは素晴らしかった。シェムリアップに1週間滞在し、アンコールワットには3日間のチケットを買って、歩き回りました。どれもすごかったですが、特に印象深いのは最初に目の当たりにする風景。バイクに乗って、ジャングルの中を走り、そこを抜けて視界が広がるとすぐ右手にワットが出てくる。この出会いが強烈で、感動しましたね。これはぜひ、お客様にも体験して欲しいですね。
Q.ご自身の旅行経験は、販売の際に役立ちますか
この地域は他の方面に比べ、それほど人数が多いわけではありませんが、やはり学生のバックパッカーには喜ばれますし、自分も力が入ります。安宿や旅行者が集まる場所、そこまでの移動方法などはデータを見ればわかりますが、例えばバンコクからカンボジアまでの陸路での移動も、乗り心地とか雰囲気などの感想を含めて伝えられ、安心してくださる方が多いですね。
Q.カウンターにいらっしゃるお客様はどのような方が多いですか
来店する方は、出発日、旅行期間が決まっている人の方が少なく、1割ぐらいの方は行く方面も決まっていない。そうなると、商品の案内だけでなく相談から始まりますから、接客時間に1時間はかかりますし、さらに数度の問い合わせののち、申し込みとなる。申し込み後も出発までの期間も、持ち物や現地観光などでいろいろな質問がありますよね。
それでも、安心して満足ゆく旅行をして欲しいから、一つ一つ解決していきます。お客様が帰国されると旅行の報告があって、気がつくと電話でも30分から40分くらい話をしていることもあるくらいです。手紙、お土産まで貰ったりすることもあり、その気持ちがとてもうれしく、また頑張ろうと思います。
Q.カウンター営業は多方面を取扱い、お客様の要望もさまざまで大変だと思いますが、心がけていることはありますか
当たり前ですが、質問には丁寧に答えるようにしています。今は気軽に旅行に行ける時代で、ありきたりの情報は知っている人が多く、求められるレベルが高い。その期待に応えられるようにしないといけません。分からないことがあっても一から調べ、きちんと答えを出していく。その積み重ねで知識が蓄積されると思います。あらかじめ学習する機会として、DSのような制度はうまく利用できたらいいですね。今回は支店長が支店のスタッフ全員にそれぞれ受けてみたらとの提案があり、受講したんですよ。
そういえば、最初の海外旅行のバンコク行きチケットを購入したのが、HISでした。それで旅行の魅力にはまり、旅行業界への就職を希望して、HISで働いている。その時は気がつきませんでしたが、今思えば運命めいていますね。
ありがとうございました。
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