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スペシャリスト・インタビュー ニッコウトラベル 志田直久さん

自分より優秀な若手スタッフを育てたい

お客様の半数以上が70歳台、75パーセントがリピーターというニッコウトラベル。そんな同社で志田さんは現在、社内の営業委員として自身の営業販売や添乗業務のほか、商品企画、仕入、催行まで、ヨーロッパ・カナダ方面の旅行運営に関わる責任者でもいらっしゃいます。15年もの業界経験を持つ中堅リーダーとして、現場はもとより、若手スタッフの育成にも力を入れていらっしゃるとか。日ごろの想いを語っていただきました。

株式会社 ニッコウトラベル
 営業企画 リーダー 志田直久さん
  2004年度(第1回) トラベル・コーディネーター 認定
  2005年度 デスティネーション・スペシャリスト ベルギー・オランダ 認定


Q.DSを取得しようと思われた動機を教えてください

この資格が誕生すると知ったとき、15年くらい経てばものすごい制度になるかもしれないと思いました。多数の認定者がいて、弁護士バッジまではいかなくても社会的に権威があるような…。その時に、日本初の資格所有者の1人になっていたら…、なんていう、単純な気持ちもありました(笑)。

また、若手のスタッフに対する説得力になるか、とも思いました。弊社では入社後、ヨーロッパ方面の添乗はベルギー・オランダの河船やバスツアーから始めます。ですから、何か分からないことがあったとき、「最後は志田さんに」という安心感と説得力になれば、とも思います。…とはいえ、実はまだ社内にも公表してはいないので、この記事を読んで初めて知る人も多いでしょうね(笑)。

Q.業務ではどのように資格を生かしていますか

実はDSであることを、あえてお客様に伝えるようなことはしません。周知の通り、弊社の主要な顧客層は70歳台以上ということもあり、一人一人に時間と費用をかけ、年齢に応じたサービスとゆとりの旅程を提供しています。その分、お客様の期待も高く、弊社のスタッフは誰もが「スペシャリスト」であるととらえていらっしゃいます。ですから、弊社のお客様にとっては、期待通りの旅行とサービスを提供することが、その証になっているのだと思います。私はお客様よりも、会社内での効果に期待したい。

Q.どういう効果が考えられますか

以前、「自分より優秀なスタッフを育てていかなければ、企業の繁栄はありえない」と、教えていただいたことがあります。ですからお客様の期待に今まで以上に応えるためにも、特に若手の育成に力を入れたいのです。各スタッフの能力を尊敬し、それぞれがそのステージで最高のパフォーマンスをする段取りをして、企業の総合力を向上させること、が自分の仕事だと捉えています。

どの仕事でもそうなのかもしれませんが、向上心なくして進歩はありません。忙しいのは当たり前で、その中でも日々、何かを得ようという努力が必要だと思います。そう言う意味で、自らの力量を試す場、日々の仕事の証という、モチベーション向上のための挑戦もありでしょう。

手前みそですが、私は弊社のスタッフを本当に優秀だと思っています。日々の業務を通し、弊社のスタッフとしてお客様の期待に応えられるよう、様々な旅行の知識を身に付けています。デスティネーションの知識で言えば、弊社が得意方面とする地域は、特別の勉強をしなくても試験に合格できると、半ば冗談で、半ば本気で思っていますよ。

Q.今後の目標を教えてください

スタッフの育成とともに、自分自身のスキルをあげることも、もちろん大切だと思っています。1日24時間が常に勉強の場で、日々の業務からも身に付けられることは多いですし、その合間に知識を得ることもできる。専門誌などしっかりとした勉強が必要なものは、週末の1日をその日にあてるように努力しています。私の周囲には、スキル面で言えば「こうありたい」と思う人が社内外問わず多くいらっしゃいます。その方々を常に目標にして取り組んでいます。

ありがとうございました。


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