法人カードには、「経費の精算が楽になる」「経費を節約できる」「ビジネスに役立つサービスが付いている」などの様々なメリットがあります。
とはいえ「種類が多くてどのカードを選べばいいかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ポイント還元率や付帯サービス、年会費などを比較して、おすすめの法人カードについて詳しく紹介します。
法人カードの選び方や、法人カードのメリット・デメリットについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
おすすめの法人カード・ビジネスカード3選
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ:年会費永年無料!個人カードと2枚持ちでポイント還元率1.5%
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド:条件達成で翌年以降の年会費無料!ゴールドカードの特典も充実
- JCB一般法人カード:業界初のサイバーリスク保険付帯!ETCカードは年会費無料で複数枚発行可能
目次
1.最強の法人カードの選び方|5つのポイントを紹介
法人カードやビジネスカードを選ぶ際にチェックすべきポイントは次の5つです。
最強の法人・ビジネスカードを選ぶ5つのポイント
- 年会費
- 付帯サービスの内容
- ポイント・マイルの還元率
- 利用限度額
- 追加カード・ETCカードの発行可能枚数
では5つのポイントについてそれぞれ詳しく説明します。
1-1.年会費を確認する
法人カードの年会費は、カードの種類によって以下のように異なります。
【法人カードの年会費】
- 一般カード:無料、付帯サービスが少ない
- ゴールドカード:5,500円~11,000円、付帯サービスがある
- プラチナカード:33,000円、付帯サービスが多い
年会費が高いカードほど、付帯サービスが充実しています。
法人カードの年会費は経費で落とせるので、付帯サービスの内容も確認して、会社に合うカードを選びましょう。
1-2.付帯サービスの内容を確認する
法人カードには、ビジネスに役立つサービスが付帯しています。
主なサービスの内容は以下の通りです。
【法人カードに付帯しているサービスの内容】
- 経費精算システムとの自動連携
- 請求書支払い代行サービス
- ビジネスサポートサービス(レンタカー・引っ越しの優待)
- 新幹線のエクスプレス予約サービス
- 航空券チケットレス発券サービス
- レストランやゴルフ場の優待
- 福利厚生代行サービスの割引優待
- 海外・国内旅行傷害保険
- ショッピング保険
- サイバーリスク保険
- 空港ラウンジの無料サービス
- コンシェルジュサービス(ホテルやレストラン、航空券の手配)
プラチナカードには、秘書代わりに使えるコンシェルジュサービスが付いています。
年会費は3万円ほどなので、秘書を雇用するよりも圧倒的に費用を安く抑えられます。
また年会費が無料のカードにも、旅行保険などのビジネスに役立つサービスが付帯しています。
豪華なサービスが必要ないなら、年会費が無料の法人カードを選びましょう。
年会費が無料のおすすめの法人カード
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ(永年無料)
- FASIOビジネスカード スタンダード(永年無料)
- NTTファイナンス Bizカード レギュラーカード(永年無料)
- JCB一般法人カード(オンライン入会で初年度無料)
- Airカード(キャンペーンで初年度の年会費が実質無料)
1-3.ポイント、マイルの還元率を確認する
法人カードで経費を支払えば、ポイントやマイルが貯まるため、経費の削減にもつながります。
例えば、還元率1.5%の法人カードで、月々10万円の経費を支払った場合、年間18,000ポイントも貯まります。
月々10万円の経費を支払った場合のポイント還元率
期間 | 還元率1.5%の法人カード | 還元率0.5%の法人カード |
---|---|---|
1ヶ月 | 1,500ポイント | 500ポイント |
1年間 | 18,000ポイント | 6,000ポイント |
ポイント還元率が1%違うと、獲得できるポイントが3倍も違ってきます。
経費削減を目指すなら、ポイント還元率1%以上の法人カードを選ぶのがおすすめです。
ポイント還元率1%以上の法人カード
カード名 | 年会費 | ポイント還元率 |
---|---|---|
三井住友カード ビジネスオーナーズ |
永年無料 | 個人カードと2枚持ちで最大1.5%還元 |
Airカード | 5,500円 | 1.5% |
NTTファイナンス Bizカード レギュラーカード |
永年無料 | 1.0% |
NTTファイナンス Bizカード ゴールドカード |
11,000円 | 1.0% |
ポイントを貯めるコツや、ポイントの使い道については、こちらで詳しく紹介しています。
「5.法人カードでポイントを貯めるコツ・注意点・仕分け方法・使い道を紹介」
1-4.利用限度額を確認する
利用限度額が、1ヶ月分の経費の「1.5~2倍」あるカードを選ぶことも重要です。
カードの利用日と引き落とし日には、1~2ヶ月のずれが生じます。
そのため利用限度額がギリギリだと、一時的にカードを使えなくなってしまう可能性があります。
1ヶ月の経費が「250万円~300万円」の会社なら、利用限度が500万円の法人カードを選びましょう。
利用限度額が500万円の法人カード
1-5.追加カード、ETCカードの発行可能枚数を確認する
従業員用の追加カードを発行しておけば、経費を精算する手間を省けます。
また1枚の法人カードにポイントを集約できるため、経費の節約にもなります。
社用車が多い会社は、ETCカードを無料で複数枚発行できる法人カードを選びましょう。
3枚以上の追加カードを発行できる法人カード・ビジネスカード
- JCB法人カード(制限なし)
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ(19枚まで)
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド(19枚まで)
- NTTファイナンス Bizカード(9枚まで)
- FASIOビジネスカード スタンダード(4枚まで)
- FASIOビジネス プレミアムゴールドカード(3枚まで)
年会費無料でETCカードを複数枚発行できる法人カード・ビジネスカード
- JCB法人カード
- Airカード
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ(年1回以上利用で無料)
2.おすすめの法人カード13選
おすすめの法人カードを一覧にまとめました。
おすすめの法人カード13選
カード名 | 三井住友カード ビジネスオーナーズ |
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド |
JCB一般 法人カード |
JCBゴールド 法人カード |
JCBプラチナ 法人カード |
JCB CARD Biz 一般 |
JCB CARD Biz ゴールド |
JCB CARD Biz プラチナ |
Airカード | FASIOビジネスカード スタンダード |
FASIOビジネス プレミアム ゴールドカード |
NTTファイナンス Bizカード レギュラーカード |
NTTファイナンス Bizカード ゴールドカード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
券面 | ![]() |
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年会費 | 永年無料 | 5,500円※2 条件付き無料 |
1,375円 初年度無料※3 |
11,000円 初年度無料※3 |
33,000円 | 1,375円 初年度無料 |
11,000円 初年度無料 |
33,000円 | 5,500円 | 永年無料 | 2,200円 初年度無料 |
永年無料 | 11,000円 |
ポイント還元率 | 0.5~1.5% | 0.5~1.5% | 0.5% | 0.5% | 0.5% | 0.5% | 0.5% | 0.5% | 1.5% | 0.25% | 0.5% | 1.0% | 1.0% |
追加カード | 無料 19枚まで発行可 |
無料 19枚まで発行可 |
1,375円※3 複数枚発行可 |
3,300円※3 複数枚発行可 |
6,600円 複数枚発行可 |
– | – | – | 3,300円 複数枚発行可 |
無料 3枚まで発行可 |
2,200円※4 3枚まで発行可 |
無料 9枚まで発行可 |
2,200円 9枚まで発行可 |
ETCカード | 無料※1 | 無料※1 | 無料(複数枚) | 無料(無制限) | 無料(無制限) | 無料(1枚) | 無料(1枚) | 無料(1枚) | 無料(複数枚) | 無料(1枚) | 無料(1枚) | 550円(10枚) | 無料(10枚) |
利用限度額 | 500万円 | 500万円 | 100万円 | 250万円 | 150万円~ | 100万円 | 300万円 | 150万円~ | 500万円 | 200万円 | 200万円 | 80万円 | 200万円 |
※価格は税込で表示しています。
※1:初年度無料、翌年度以降は前年度に一度もETCカードの利用がない場合は550円(税込)
※2:年間100万円の利用で翌年以降の年会費永年無料
※3:オンライン入会の場合のみ初年度の年会費無料、1枚目のカードの年会費が無料の場合は追加カードの年会費も無料
※4:初年度無料
では法人カードの特徴をおすすめ順に紹介します。
三井住友カード ビジネスオーナーズ

年会費 | 永年無料 |
---|---|
追加カード | 年会費:無料 発行可能枚数:19枚 |
ETCカード | 年会費:無料 年1回の利用がない場合は550円(税込) 発行可能枚数:カード1枚ごとに1枚 |
ポイント還元率 | 0.5~1.5% |
マイル還元率 | 0.25~0.75%(ANAマイル) (1ポイント=0.5マイル) |
利用限度額 | 500万円(所定の審査あり) |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 「選べる無料保険」への切り替え可 |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
会計ソフト | freee会計 |
その他付帯サービス | ・請求書支払い代行サービス ・ビジネスサポートサービス ・福利厚生代行サービス |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
締め日・支払日 | 15日締め翌月10日払い 月末締め翌月26日払い |
支払回数 | 1回払い・リボ払い・分割払い ・2回払い・ボーナス一括払い |
引き落とし口座 | 法人名義口座、個人名義口座 |
申込条件 | 満20歳以上の法人代表者、個人事業主 |
必要書類 | 代表者の本人確認書類のみ (決算書・登記簿謄本不要) |
「三井住友カード ビジネスオーナーズ」は、年会費が永年無料の法人カードです。
追加カードも19枚まで無料で発行でき、年1回の利用でETCカードの年会費も無料になります。
また個人カード(三井住友カード(NL)と2枚持ちすれば、最大1.5%のポイントが還元されます。
貯めたポイントは「1ポイント=1円」で、クレジットカードの支払いに充当できるので、効率よく経費を削減することができます。
決算書や登記簿謄本も不要で、最短3営業日でカードを発行してもらえるのもメリットの一つです。
三井住友カード ビジネスオーナーズの詳細
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド

年会費 | 5,500円(税込) 年間100万円の利用で翌年以降の年会費永年無料 |
---|---|
追加カード | 年会費:無料 発行可能枚数:19枚 |
ETCカード | 年会費:無料 年1回の利用がない場合は550円(税込) 発行可能枚数:カード1枚ごとに1枚 |
ポイント還元率 | 0.5~1.5% |
マイル還元率 | 0.25~0.75%(ANAマイル) (1ポイント=0.5マイル) |
利用限度額 | 500万円 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 国内旅行傷害保険:最高2,000万円 「選べる無料保険」への切り替え可 ショッピング保険:年間300万円 |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
会計ソフト | freee会計 |
その他付帯サービス | ・空港ラウンジサービス無料 ・エアライン&ホテルデスク ・請求書支払い代行サービス ・ビジネスサポートサービス ・福利厚生代行サービス |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
締め日・支払日 | 15日締め翌月10日払い 月末締め翌月26日払い |
支払回数 | 1回払い・リボ払い・分割払い ・2回払い・ボーナス一括払い |
引き落とし口座 | 法人名義口座、個人名義口座 |
申込条件 | 満20歳以上の法人代表者、個人事業主 |
必要書類 | 代表者の本人確認書類のみ (決算書・登記簿謄本不要) |
「三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド」は、年間100万円の利用で翌年以降の年会費が無料になります。
さらに年間100万円の利用で毎年10,000ポイントが還元されるため、2年目以降は実質無料で利用できます。
一般カードにはない次の4つの特典も付帯しています。
- ショッピング保険
- 空港ラウンジサービス無料
- エアライン&ホテルデスク
- 国内旅行傷害保険
ショッピング保険が付いているため、高額なオフィス用品も安心して購入できます。
年間100万円以上の経費を使っている会社は、ゴールドカードの年会費が実質無料になる「三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド」を選びましょう。
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドの詳細
JCB一般法人カード

年会費 | 1,375円(税込) オンライン入会の場合のみ初年度無料 |
---|---|
追加カード | 年会費:1,375円(税込) 発行可能枚数:複数枚 1枚目のカードの年会費が無料の場合、追加のカード年会費も無料 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:複数枚 |
ポイント還元率 | 0.5% |
マイル還元率 | – |
利用限度額 | 10万〜100万円 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高3,000万円 国内旅行傷害保険:最高3,000万円 ショッピング保険(海外):最高100万円 サイバーリスク保険:50万円 |
国際ブランド | JCB |
会計ソフト | 弥生会計、freee会計、ソリマチ(会計王) |
その他付帯サービス | ・ANA・JALのWeb予約サービス ・JR東海エクスプレス予約サービス ・レンタカーサービス ・請求書カード払い ・会計ソフト2年間0円(期間限定) |
スマホ決済 | QUICPay、Google Pay |
締め日・支払日 | 15日締め翌月10日支払い |
支払回数 | 1回払い・2回払い |
引き落とし口座 | 法人:法人口座 個人事業主:屋号付き口座、個人名義口座 |
申込条件 | 18歳以上の法人代表者または個人事業主 |
必要書類 | 法人:現在事項全部証明書・履歴事項全部証明書のうち1点+代表者の本人確認書類 個人事業主:本人確認書類 |
JCB一般法人カードは、従業員用の追加カードやETCカードを何枚でも発行することができます。
ETCカードの利用明細を一括管理できる「JCB E-Co明細サービス」を使えるため、管理も簡単に行えます。
また業界初のサイバーリスク保険が付帯しているため、サイバー攻撃にも備えることができます。
「弥生会計 オンライン」を2年間無料で使えるキャンペーンも実施されているので、会計ソフトを使ってみたい方にもおすすめです。
JCB一般法人カードの詳細
JCBゴールド法人カード

年会費 | 11,000円(税込) オンライン入会の場合のみ初年度無料 |
---|---|
追加カード | 年会費:3,300円(税込) 発行可能枚数:複数枚 1枚目のカードの年会費が無料の場合、追加のカード年会費も無料 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:複数枚 |
ポイント還元率 | 0.5% |
マイル還元率 | – |
利用限度額 | 50万〜250万円 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円 国内旅行傷害保険:最高5,000万円 国内・海外航空機遅延保:2~4万円 ショッピング保険(海外・国内):最高500万円 サイバーリスク保険:75万円 |
国際ブランド | JCB |
会計ソフト | 弥生会計、freee会計、ソリマチ(会計王) |
その他付帯サービス | ・空港ラウンジサービス無料 ・手荷物無料宅配券サービス ・レンタカー・ワーキングスペースの割引優待 ・ANA・JALのWeb予約サービス ・JR東海エクスプレス予約サービス ・グルメ優待(010 BUILDING)20%割引 ・人間ドックサービスの優待 ・ドクターダイレクト24(国内) ・JCBのチケットサービスの優待 ・JCBゴールド ゴルフサービス ・JCB暮らしのお金相談ダイヤル ・ゴールド会員専用デスク ・ゴールドフラワーサービス ・請求書カード払い ・会計ソフト2年間0円(期間限定) |
スマホ決済 | QUICPay、Google Pay |
締め日・支払日 | 15日締め翌月10日支払い |
支払回数 | 1回払い・2回払い |
引き落とし口座 | 法人:法人口座 個人事業主:屋号付き口座、個人名義口座 |
申込条件 | 18歳以上の法人代表者または個人事業主 |
必要書類 | 法人:現在事項全部証明書・履歴事項全部証明書のうち1点+代表者の本人確認書類 個人事業主:本人確認書類 |
JCBゴールド法人カードには、一般カードにはない「GOLD Basic Service」の特典が付いています。
「GOLD Basic Service」の主な特典は以下の通りです。
- 空港ラウンジサービス
- 手荷物無料宅配券サービス
- グルメ優待20%割引
- 人間ドックサービスの優待
- ドクターダイレクト24(国内)
- JCBのチケットサービスの優待
- JCBゴールド ゴルフサービス
- JCB暮らしのお金相談ダイヤル
- ゴールド会員専用デスク
- ゴールドフラワーサービス
人間ドッグの割引優待も付帯しているため、福利厚生を充実させたい経営者の方におすすめです。
JCBゴールド法人カードの詳細
JCBプラチナ法人カード

年会費 | 33,000円(税込) |
---|---|
追加カード | 年会費:6,600円(税込) 発行可能枚数:複数枚 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:複数枚 |
ポイント還元率 | 0.5% |
マイル還元率 | – |
利用限度額 | 150万円~ |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円 国内旅行傷害保険:最高1億円 国内・海外航空機遅延保:2~4万円 ショッピング保険(海外・国内):最高500万円 サイバーリスク保険:100万円 |
国際ブランド | JCB |
会計ソフト | 弥生会計、freee会計、ソリマチ(会計王) |
その他付帯サービス | ・プラチナ・コンシェルジュデスク ・プライオリティ・パス ・グルメ・ベネフィット(1名無料) ・空港ラウンジサービス ・ゴルフ優待サービス ・手荷物無料宅配券サービス ・人間ドックサービスの優待 ・ドクターダイレクト24(国内) ・JCBのチケットサービスの優待 ・JCB暮らしのお金相談ダイヤル ・請求書カード払い ・会計ソフト2年間0円(期間限定) |
スマホ決済 | QUICPay、Google Pay |
締め日・支払日 | 15日締め翌月10日支払い |
支払回数 | 1回払い・2回払い |
引き落とし口座 | 法人:法人口座 個人事業主:屋号付き口座、個人名義口座 |
申込条件 | 18歳以上の法人代表者または個人事業主 |
必要書類 | 法人:現在事項全部証明書・履歴事項全部証明書のうち1点+代表者の本人確認書類 個人事業主:本人確認書類 |
「JCBプラチナ法人カード」なら、ゴールドの特典に加えてプラチナカードならではのサービスも受けられます。
プラチナカードならではの特典は次の3つです。
- プラチナ・コンシェルジュデスク:ホテルや航空券の手配など秘書の役割
- プライオリティ・パス:世界の主要空港の会員制高級ラウンジの利用が無料
- グルメ・ベネフィット:2名以上の利用で、1名分のコース料金が無料
海外・国内旅行傷害保険には、家族特約も付帯しています。
コンシェルジュサービスも付いているので、秘書が必要な方はプラチナカードを選びましょう。
JCBプラチナ法人カードの詳細
JCB CARD Biz 一般

年会費 | 1,375円(税込) 初年度年会費無料 |
---|---|
追加カード | 発行不可 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:1枚のみ |
ポイント還元率 | 0.5% |
マイル還元率 | 0.3%(ANAマイル・JALマイルに交換可能) |
利用限度額 | 10万〜100万円 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:3,000万円 国内旅行傷害保険:3,000万円 ショッピング保険(国内):最高100万円 サイバーリスク保険:50万円 |
国際ブランド | JCB |
会計ソフト | 弥生会計、freee会計、ソリマチ(会計王) |
その他付帯サービス | ・ANA・JALのWeb予約サービス ・JR東海エクスプレス予約サービス ・請求書カード払い ・会計ソフト2年間0円(期間限定) |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
締め日・支払日 | 15日締め翌月10日支払い |
支払回数 | リボ払い・分割払い・スキップ払いなど6種 |
引き落とし口座 | 法人:法人口座、個人名義口座 個人事業主:屋号付き口座、個人名義口座 |
申込条件 | 18歳以上の法人代表者または個人事業主 |
必要書類 | 代表者の本人確認書類 |
「JCB CARD Biz」は、法人の本人確認書類が不要なので、簡単に申し込めます。
個人名義口座なら、最短5分でカード番号が発行され、カードが届く前に使い始められます。
JCB法人カードと違って、貯めたポイントをANAマイルやJALマイルへ移行することもできます。
従業員カードが発行できないので、個人カード感覚で法人カードを利用したい方におすすめです。
JCB CARD Biz 一般の詳細
JCB CARD Biz ゴールド

年会費 | 11,000円(税込) 初年度年会費無料 |
---|---|
追加カード | 発行不可 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:1枚のみ |
ポイント還元率 | 0.5% |
マイル還元率 | 0.3%(ANAマイル・JALマイルに交換可能) |
利用限度額 | 50万〜300万円 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円 国内旅行傷害保険:最高5,000万円 国内・海外航空機遅延保:2~4万円 ショッピング保険(海外・国内):最高500万円 サイバーリスク保険:75万円 |
国際ブランド | JCB |
会計ソフト | 弥生会計、freee会計、ソリマチ(会計王) |
その他付帯サービス | ・空港ラウンジサービス ・グルメ優待(010 BUILDING)20%割引 ・ゴルフ優待サービス ・ANA・JALのWeb予約サービス ・JR東海エクスプレス予約サービス ・請求書カード払い ・会計ソフト2年間0円(期間限定) |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
締め日・支払日 | 15日締め翌月10日支払い |
支払回数 | リボ払い・分割払い・スキップ払いなど6種 |
引き落とし口座 | 法人:法人口座、個人名義口座 個人事業主:屋号付き口座、個人名義口座 |
申込条件 | 20歳以上の法人代表者または個人事業主 |
必要書類 | 代表者の本人確認書類 |
「JCB CARD Biz ゴールド」も、法人の本人確認書類が不要なので、簡単に申し込むことができます。
ゴールドカードならではの次の3つの特典も付いています。
- 空港ラウンジ無料サービス
- グルメ優待(010 BUILDING)20%割引
- ゴルフ優待サービス
旅行保険の内容も、一般カードに比べて手厚いため、出張が多い方にも安心です。
JCB CARD Biz ゴールドの詳細
JCB CARD Biz プラチナ

年会費 | 33,000円(税込) |
---|---|
追加カード | 発行不可 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:1枚のみ |
ポイント還元率 | 0.5% |
マイル還元率 | 0.3%(ANAマイル・JALマイルに交換可能) |
利用限度額 | 150万円~ |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円 国内旅行傷害保険:最高1億円 国内・海外航空機遅延保:2~4万円 ショッピング保険(海外・国内):最高500万円 サイバーリスク保険:100万円 |
国際ブランド | JCB |
会計ソフト | 弥生会計、freee会計、ソリマチ(会計王) |
その他付帯サービス | ・プラチナ・コンシェルジュデスク ・プライオリティ・パス ・空港ラウンジサービス ・グルメ・ベネフィット(1名無料) ・ゴルフ優待サービス ・ANA・JALのWeb予約サービス ・JR東海エクスプレス予約サービス ・請求書カード払い ・会計ソフト2年間0円(期間限定) |
スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
締め日・支払日 | 15日締め翌月10日支払い |
支払回数 | リボ払い・分割払い・スキップ払いなど6種 |
引き落とし口座 | 法人:法人口座、個人名義口座 個人事業主:屋号付き口座、個人名義口座 |
申込条件 | 25歳以上の法人代表者または個人事業主 |
必要書類 | 代表者の本人確認書類 |
「JCB CARD Biz プラチナ」は、プラチナカードならではの「コンシェルジュサービス」や「プライオリティ・パス」などの特典が付いています。
海外旅行保険には、家族特約も付帯していて、ゴールドカードよりも付帯保険の内容も充実しています。
法人の本人確認書類不要で、最短5分で審査が完了する点は、一般カードやゴールドカードと同じです。
一般カードやゴールドにない特別なサービスを受けたい人は、プラチナカードを選びましょう。
JCB CARD Biz プラチナの詳細
Airカード

年会費 | 5,500円(税込) |
---|---|
追加カード | 年会費:3,300円(税込) 発行可能枚数:複数枚 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:複数枚 |
ポイント還元率 | 1.5% |
マイル還元率 | 0.75%(JALマイル) リクルートポイント→Pontaポイント→JALマイルの場合 リクルートポイント1ポイント=Pontaポイント1ポイント Pontaポイント2ポイント=JALマイル1マイル |
利用限度額 | 10万〜500万円 |
付帯保険 | ショッピング保険(海外):最高100万円 |
国際ブランド | JCB |
会計ソフト | 弥生会計、freee会計、ソリマチ(会計王) |
その他付帯サービス | – |
スマホ決済 | Google Pay、QUICPay |
締め日・支払日 | 毎月15日締め、翌月10日支払い |
支払回数 | 1回払い・2回払い |
引き落とし口座 | 法人:法人口座 個人事業主:屋号付き口座、個人名義口座 |
申込条件 | 18歳以上の法人または個人事業主 |
必要書類 | 法人:登記簿謄本+代表者の本人確認書類 個人事業主:本人確認書類 |
Airカードは、ポイント還元率が1.5%と高いのが特徴です。
マイル還元率も0.75%と、法人カードの中ではトップクラスです。
今なら新規入会特典として、初年度の年会費が実質無料になるキャンペーンも実施されています。
期間限定のキャンペーンなので、早めにチェックしておきましょう。
Airカードの詳細
FASIOビジネスカード スタンダード

年会費 | 永年無料 |
---|---|
追加カード | 年会費:無料 発行可能枚数:3枚 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:1枚 |
ポイント還元率 | 0.25% (2,000円=1ポイント、 300ポイント=1,500Pontaポイント) |
マイル還元率 | 0.125%(ANAマイル) 2,000円=1ポイント=2.5マイル |
利用限度額 | 10万円~200万円 |
付帯保険 | – |
国際ブランド | Mastercard |
会計ソフト | 弥生会計 |
その他付帯サービス | ファシオ・グループの顧問料の優待割引 会計ソフトの優待割引 MasterCardビジネス・アシスト ベネフィット・ステーションの優待 |
スマホ決済 | Apple Pay、楽天ペイ |
締め日・支払日 | 5日締め 当月26日~28日払いor翌月3日払い |
支払回数 | 分割・リボルビング払い可 (カード利用後の分割・リボ払いへの変更は非対応) |
引き落とし口座 | 法人:法人口座 個人事業主:屋号名or本人名義の口座 |
申込条件 | 法人代表者・個人事業主 |
必要書類 | 法人代表者・事業主様の本人確認資料 (財務資料不要) |
「FASIOビジネスカード スタンダード」は、税理士法人とライフカードが提携して発行している法人カードです。
ファシオグループの税理士法人や行政書士法人の顧問料金の優待割引特典が付いています。
また弥生会計の利用料金も、最大14ヶ月無料になります。
保険が付帯していないので、旅行保険やショッピング保険が必要な人はゴールドカードを選びましょう。
FASIOビジネスカード スタンダードの詳細
FASIOビジネス プレミアムゴールドカード

年会費 | 2,200円(税込) 初年度無料 |
---|---|
追加カード | 年会費:無料 発行可能枚数:3枚 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:1枚 |
ポイント還元率 | 0.5% (1,000円=1ポイント、 300ポイント=1,500Pontaポイント) |
マイル還元率 | 0.25%(ANAマイル) 1,000円=1ポイント=2.5マイル |
利用限度額 | 10万円~200万円 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円 国内旅行傷害保険:最高1億円 シートベルト傷害保険:最大200万円 ショッピング保険(海外・国内):年間200万円 |
国際ブランド | Mastercard |
会計ソフト | 弥生会計 |
その他付帯サービス | 空港ラウンジサービス ファシオ・グループの顧問料の優待割引 会計ソフトの優待割引 MasterCardビジネス・アシスト ベネフィット・ステーションの優待 |
スマホ決済 | Apple Pay、楽天ペイ |
締め日・支払日 | 5日締め 当月26日~28日払いor翌月3日払い |
支払回数 | 分割・リボルビング払い可 (カード利用後の分割・リボ払いへの変更は非対応) |
引き落とし口座 | 法人:法人口座 個人事業主:屋号名or本人名義の口座 |
申込条件 | 法人代表者・個人事業主 |
必要書類 | 法人代表者・事業主様の本人確認資料 (財務資料不要) |
FASIOビジネス プレミアムゴールドカードには、最大1億円の旅行傷害保険が自動付帯しています。
また最高200万円までのシートベルト傷害保険も付いているので、出張先で事故に遭った際にも安心です。
FASIOビジネス プレミアムゴールドカードの詳細
NTTファイナンス Bizカード レギュラーカード

年会費 | 永年無料 |
---|---|
追加カード | 年会費:無料 発行可能枚数:9枚 |
ETCカード | 年会費:550円 発行可能枚数:複数枚 |
ポイント還元率 | 1.0% |
マイル還元率 | 0.4%(ANAマイル) 10,000ポイント→4,000マイル |
利用限度額 | 40/60/80万円 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 国内旅行傷害保険:最高2,000万円 ショッピング保険(海外・国内):年間100万円 |
国際ブランド | VISA |
会計ソフト | なし |
その他付帯サービス | 国内・国外のツアー優待(最大8%OFF) Visaビジネスオファー JR東海エクスプレス予約サービス 福利厚生優待サービス(ベネフィット・ステーション) Amazon Business |
スマホ決済 | Visaタッチ決済 |
締め日・支払日 | 月末締め翌月25日払い |
支払回数 | 1回払い |
引き落とし口座 | 法人名義口座 |
申込条件 | 法人格のある会社で、代表者が満20歳以上 電話連絡が可能な方 (連帯保証人が必要) |
必要書類 | ・法人の本人確認書類(登記事項証明書) ・法人代表者の本人確認書類2点 (運転免許証、パスポート、健康保険証、マイナンバーカード等) |
「NTTファイナンス Bizカード レギュラーカード」には、Web明細編集サービスが付いています。
利用用途に合わせて明細を最大10分割して作成できるうえ、簡単なメモを入力することもできます。
編集したWeb明細は、PDFやCSVデータでダウンロードできるので、精算処理を効率よく行えます。
また全国の出光興産系列のガソリンの給油で、「最大40円/1リットル」のキャッシュバックも受けられます。
NTTファイナンス Bizカード レギュラーカードの詳細
NTTファイナンス Bizカード ゴールドカード

年会費 | 11,000円(税込) |
---|---|
追加カード | 年会費:2,200円 発行可能枚数:9枚 |
ETCカード | 年会費:無料 発行可能枚数:複数枚 |
ポイント還元率 | 1.0% |
マイル還元率 | 0.4%(ANAマイル) 10,000ポイント→4,000マイル |
利用限度額 | 100/150/200万円 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円 国内旅行傷害保険:最高5,000万円 ショッピング保険(海外・国内):年間300万円 |
国際ブランド | VISA |
会計ソフト | なし |
その他付帯サービス | 空港ラウンジサービス 国内・国外のツアー優待(最大8%OFF) Visaビジネスオファー JR東海エクスプレス予約サービス 福利厚生優待サービス(ベネフィット・ステーション) Amazon Business |
スマホ決済 | Visaタッチ決済 |
締め日・支払日 | 月末締め翌月25日払い |
支払回数 | 1回払い |
引き落とし口座 | 法人名義口座 |
申込条件 | 法人格のある会社で、代表者が満20歳以上 電話連絡が可能な方 (連帯保証人が必要) |
必要書類 | ・法人の本人確認書類(登記事項証明書) ・法人代表者の本人確認書類2点 (運転免許証、パスポート、健康保険証、マイナンバーカード等) |
NTTファイナンス Bizカード ゴールドカードには、レギュラーカードにない次の3つの特典が付いてきます。
- 空港ラウンジサービス
- ETCカードの年会費無料
- 付帯保険の内容がワンランクアップ
レギュラーカードのETC年会費は1枚550円ですが、ゴールドカードなら年会費が無料になります。
また最高1億円の海外旅行傷害保険が自動付帯しているため、海外への出張が多い方にも安心です。
NTTファイナンス Bizカード ゴールドカードの詳細
3.法人カードとは?個人カードとの比較、メリットデメリットを紹介
次に法人カードと個人カードの違いや、法人カードのメリット・デメリットについて詳しく紹介します。
3-1.そもそも法人カードとは何?ビジネスカードとコーポレートカードの違いは?
法人カードとは、企業や個人事業主に対して発行されるクレジットカードです。
「ビジネスカード」と「コーポレートカード」の2種類があり、次のような違いがあります。
ビジネスカードとコーポレートカードの違い
法人カードの種類 | 対象 |
---|---|
ビジネスカード | 個人事業主・従業員20名以下の中小企業 |
コーポレートカード | 従業員20名以上の大企業 |
大企業向けに発行される法人カードは、「コーポレートカード」と呼ばれています。
ビジネスカードに比べて、従業員用に発行できる追加カードの枚数が多いのが特徴です。
これに対して、個人事業主や中小企業向けに発行される法人カードは、「ビジネスカード」と呼ばれています。
カードによっては決算書や登記簿謄本の提出が不要なので、設立したばかりの企業や個人事業主も気軽に作ることができます。
3-2.法人カードと個人カードの違いを比較
法人カードと個人カードの主な違いは次の4つです。
法人カードと個人カードの違い
- 付帯サービス
- 利用限度額
- 引き落とし口座
- 追加カードの種類や枚数
では法人カードと個人カードの違いをそれぞれ詳しく説明します。
①付帯サービス
法人カードと個人カードには付帯サービスの内容に次のような違いがあります。
- 法人カード:ビジネスに役立つサービスが付帯
- 個人カード:日常生活に使えるサービスが付帯
シーンに合わせて必要なサービスを受けられるように、法人カードと個人カードを使い分けるのがおすすめです。
②利用限度額
法人カードは個人カードに比べて、利用限度額が高く設定されています。
- 個人カード(三井住友カード (NL)):100万円
- 法人カード(三井住友カード ビジネスオーナーズ):500万円
どちらも年会費永年無料の一般カードですが、利用限度額には「400万円」もの差があります。
ビジネスに使うなら急な出費にも対応できるように、利用限度額が高い法人カードを選ぶのがおすすめです。
③引き落とし口座
引き落とし口座には次のような違いがあります。
- 法人カード:法人口座(個人事業主は個人口座or屋号名口座)
- 個人カード:個人口座
個人カードは、個人口座からしか引き落としができません。
そのため個人カードを法人用として使うと、精算の手間がかかってしまいます。
一方、法人カードの引き落とし口座は、「法人名義口座」が基本ですが、個人事業主は「個人口座」から引き落としてもらえます。
法人口座を持っていなくても、法人カードを利用できるので安心です。
④追加カードの種類や枚数
追加カードの種類や枚数にも次のような違いがあります。
追加カードの種類と枚数の違い
カードの種類 | 追加カード | 枚数 |
---|---|---|
法人カード | 社員用 | 3枚~無制限 |
個人カード | 家族用 | 2~3枚 |
家族カードは2~3枚しか発行できませんが、社員用の追加カードは10枚以上発行することができます。
法人カードを選ぶ際には、必要な枚数の追加カードを発行できるかもチェックしておきましょう。
【複数枚の追加カードを発行できる法人カード】
- JCB一般法人カード:枚数制限なし
- Airカード:枚数制限なし
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ:19枚
- NTTファイナンス Bizカード レギュラーカード:9枚
3-3.法人カードのメリット
法人カードのメリットは次の5つです。
- 経費の精算を効率よく行える
- 経費の計上漏れや不適切な利用を防げる
- ポイントやマイルが貯まって経費の節約になる
- ビジネスに役立つ付帯サービスを利用できる
- 資金運用が楽になる
では法人カードのメリットについて、それぞれ詳しく説明します。
①経費の精算を効率よく行える
法人カードを利用すれば、出張費や接待費などを社員が立て替えて、後で経費を精算するといった手間を省けます。
精算に関わる次のような作業がすべて不要になるため、業務の効率化につながります。
- 経費精算書を提出する
- 担当者が申請内容を確認して精算する
- 領収書を管理する
また会計ソフトと連携している法人カードを使えば、より効率よく経費の精算を行えます。
②経費の計上漏れや不適切な利用を防げる
経費の支払いを法人カードに一本化すれば、「いつどこで」「誰が」「いくら経費を使ったか」を明細で確認することができます。
「不適切な利用はないか」や「不必要な支出はないか」をチェックしやすくなるだけでなく、うっかり経費を計上し忘れるといった人為的ミスも防げます。
③ポイントやマイルが貯まって経費の節約になる
法人カードで経費を支払えば、ポイントやマイルが貯まります。
例えば、還元率1.5%のカードで月々10万円の経費を支払った場合、1年間に18,000ポイントが貯まります。
貯めたポイントは、翌月以降のカードの支払いやオフィス用品の購入に充てることができるため、経費を節約することができます。
④ビジネスに役立つ付帯サービスを利用できる
次のような付帯サービスを利用できることも、法人カードのメリットの一つです。
- 経費精算が楽になる会計ソフトとの連携サービス
- 接待に使えるグルメ優待やゴルフ優待
- 秘書のように使えるコンシェルジュサービス
- 出張の際に使える空港ラウンジ無料サービス
- 福利厚生の優待
- 海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険・ショッピング保険
付帯サービスをうまく利用すれば、経費の節約にもなります。
法人カードの年会費は経費に計上できるので、必要な付帯サービスが充実しているカードを選ぶのがおすすめです。
⑤資金運用が楽になる
法人カードで支払った場合、引き落とし日は翌月になります。
支払日から引き落とし日までに時間があるため、余裕を持って資金運用を行えます。
また「請求書支払い代行サービス」を利用すれば、支払期限を最大40日後に延長することもできます。
取引先がカード決済を受け付けていない場合にも、カード会社に支払いを代行してもらえる仕組みになっています。
カードによっては、ゆとりを持って資金運用を行えるサービスが付帯しているのも、法人カードのメリットの一つといえます。
請求書支払い代行サービスが付帯している法人カード
3-4.法人カードのデメリット
法人カードのデメリットとしては次の2つが挙げられます。
- カードによっては分割払いやリボ払いができない
- 年会費がかかるカードが多い
デメリットについてもそれぞれ詳しく説明します。
①カードによっては分割払いやリボ払いができない
法人カードの支払方法は、「1回払い」または「2回払い」が基本です。
分割払いやリボ払いを利用したい場合は、「三井住友カード ビジネスオーナーズ」や「JCB CARD Biz」を選びましょう。
②年会費がかかるカードが多い
法人カードは個人カードに比べて、年会費がかかるカードが多い傾向があります。
年会費が高いほど付帯サービスは充実していますが、不要な場合は年会費が永年無料のカードを選ぶのがおすすめです。
年会費が永年無料の法人カード
4.法人カードの実際の申し込み方
次に法人カードの発行手順と審査基準について紹介します。
4-1.法人カードの発行の手順
法人カードの発行手順は以下の通りです。
【法人カードの発行の手順】
- 公式サイトにアクセスして申し込み内容を入力する
- 支払口座を設定する
- 必要書類のアップロード
- 審査が行われる
- 審査結果の連絡・カードが届く
では手順に沿って発行までの流れを詳しく紹介します。
①公式サイトにアクセスして申し込み内容を入力する
まずは公式サイトにアクセスして、「申し込む」ボタンをクリックします。
会員規約などの注意事項を確認して、入力画面に進み、申込に必要な情報を入力します。
【申込者本人の情報】
- 希望のカードブランド
- カードのデザイン
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
【会社・家族に関する情報】
- 職業
- 勤務先
- 勤務先の住所や電話番号
- 資本金や従業員数
- 売上見込や所得見込
- 年収
- 世帯家族や住まい
【カードサービスや支払いに関する情報】
- 希望のカードブランド
- 暗証番号
- 取引の目的
- 支払日
- 追加カード
- 借入状況
- 運転免許証番号
- 支払口座等
入力が完了したら、内容に間違いがないかを確認して送信します。
金融機関のサイトに自動的に切り替わるので、支払口座の設定手続きを行いましょう。
②支払口座を設定する
案内に従って、支払口座を設定します。
口座情報や本情報など、必要な項目を入力すれば、申込は完了です。
③必要書類のアップロード
申込完了後に代表者の本人確認書類や年収を証明する書類などの必要書類をアップロードします。
【代表者の本人確認書類】
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 健康保険証+住所が確認できる書類
- マイナンバーカード
- パスポート(顔写真付き)
- 住民基本台帳カード
- 在留カード
- 住民票の写し
【年収を証明する書類】
- 確定申告書B第一表+青色申告決算書
- 確定申告書B第一表+収支内訳書
JCB法人カードのように審査完了後に、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)の原本を郵送する必要がある場合もあります。
案内に従って、必要書類を送付しましょう。
④審査が行われる
申込書や提出した書類に基づいて審査が行われます。
最短5分で審査が完了するカードもありますが、通常は3日~1週間ほどかかります。
⑤審査結果の連絡・カードが届く
登録したメールアドレス宛に、審査結果が届きます。
審査結果の連絡から、1週間ほどで自宅にカードが送られてきます。
4-2.法人カードの審査基準
法人カードの審査基準は、主に次の3つです。
- 経営実績
- 会社の財務状況
- 代表者の信用情報
では3つの審査基準について、それぞれ詳しく説明します。
①経営実績
一般的に3年以上継続して事業を行っている会社は、経営実績があると判断され審査でも有利になります。
設立して間もない場合は、個人の信用情報が審査の対象になる「個人事業主向け」の法人カードを選ぶのがおすすめです。
②会社の財務状況
財務状況は黒字の方が有利ですが、赤字でも支払い能力に問題がないと判断された場合は審査に通過します。
また個人事業主は、会社の財務状況よりも本人の信用情報の方が重視される傾向があります。
③代表者の信用情報
法人カードの審査では、代表者の信用情報も必ずチェックされます。
信用情報とは、クレジットカードの支払い履歴や借入・返済状況の記録で、次の3つの機関で管理されています。
- CIC(シー・アイ・シー)
- JICC(日本信用情報機構)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
クレジットカードの支払いが遅れていると、法人カードの審査に悪影響を及ぼすので注意が必要です。
手数料500円~1,000円ほどで開示請求もできるので、心配な場合は上記の機関に問い合わせてみましょう。
5.法人カードでポイントを貯めるコツ・注意点・仕分け方法・使い道を紹介
法人カードでポイントを貯めるコツや、貯めたポイントの使い方について詳しく紹介します。
5-1.法人カードでポイントを貯めるコツ
法人カードでポイントを貯めるコツは次の3つです。
【法人カードでポイントを貯めるコツ】
- 1枚のカードでまとめて経費を支払う
- 従業員用のカードを作る
- 特約店やキャンペーンを利用する
それぞれ詳しく説明します。
①1枚のカードでまとめて経費を支払う
1枚のカードで経費をまとめて支払えば、ポイントが貯まりやすくなります。
以下の費用はすべて経費として計上できます。
- オフィスの家賃
- 出張費用
- 備品の購入費
- 接待費
- 通信費
- 水道光熱費
JCB法人カードは、支払額が増えるほど、ポイントの還元率がアップする仕組みになっています。
JCB法人カードの「JCB STAR MEMBERS(スターメンバーズ)」
合計金額(税込) | 一般カード | ゴールドカード | プラチナカード |
---|---|---|---|
300万円以上 | – | 1.6倍 | 1.7倍 |
100万円以上 | 1.5倍 | 1.5倍 | 1.6倍 |
50万円以上 | 1.2倍 | 1.2倍 | 1.3倍 |
30万円以上 | 1.1倍 | 1.1倍 | 1.2倍 |
効率よくポイントを貯めたいなら、固定費も含めて1枚のカードで決済するのがおすすめです。
②従業員用のカードを作る
追加カードのポイントは、メインカードのポイントに合算されます。
そのため代表者1人が法人カードを利用するよりも、従業員用のカードも作っておいた方が、効率よくポイントを貯めることができます。
③特約店やキャンペーンを利用する
次のようなキャンペーンや特約店を利用して、ポイントを貯めるのも一つの方法です。
- 法人カードの入会や継続でポイントがもらえるキャンペーン
- 通常の3倍のポイントを獲得できる特約店
キャンペーンを利用すれば、大量のポイントを一気に獲得することができます。
「カード入会から○ヶ月以内に〇円以上利用」などの条件が決まっていることがほとんどなので、必ずチェックしておきましょう。
5-2.法人カードでポイントを貯める時の注意点
法人カードでポイントを貯める際には、次の3つに注意が必要です。
【法人カードでポイントを貯める時の注意点】
- 有効期限に注意する
- 使い道によっては還元率が低下する
- 貯めたポイントは個人利用ができない
では注意点をそれぞれ詳しく説明します。
①有効期限に注意する
法人カードで貯めたポイントには、有効期限が設定されていることもあります。
期限内に使わなければ失効してしまうので、有効期限は必ず確認しておきましょう。
②使い道によっては還元率が低下する
貯めたポイントをマイルに交換すると、どの法人カードも還元率が低下するので注意が必要です。
法人カードのポイント還元率とマイル還元率
カード名 | ポイント還元率 | マイル還元率 |
---|---|---|
三井住友カード ビジネスオーナーズ |
0.5~1.5% | 0.25~0.75% |
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド |
0.5~1.5% | 0.25~0.75% |
Airカード | 1.5% | 0.75% |
NTTファイナンス Bizカード | 1.0% | 0.4% |
JCB CARD Biz | 0.5% | 0.3% |
FASIOビジネス プレミアムゴールドカード |
0.5% | 0.25% |
FASIOビジネスカード スタンダード |
0.25% | 0.125% |
「三井住友カード ビジネスオーナーズ」なら貯めたポイントを「1ポイント=1円」で、クレジットカードの支払いに充当することができます。
せっかく貯めたポイントの還元率が低下してしまわないように、ポイントの使い道を検討しましょう。
③貯めたポイントは個人利用ができない
法人カードのポイントは、会社のものなので個人が使うことはできません。
不正利用を防ぐためにも、社内でポイントの使い方についての規定を設けておきましょう。
5-3.法人カードで貯めたポイントの仕訳方法
法人カードで貯めたポイントは、「雑収入」または「値引き」として仕訳します。
具体的なポイントの仕訳方法は、以下の通りです。
3,000円のオフィス用品を全額ポイント払いで購入した場合の仕訳方法
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
消耗品費 | 3,000円 | 雑収入 | 3,000円 |
1,000ポイント使用、カードで2,000円を支払って3,000円のオフィス用品を購入した場合
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
消耗品費 | 3,000円 | 未払い金 | 2,000円 |
雑収入 | 1,000円 |
3,000円の消耗品費を1,000円分のポイント値引を利用して購入した場合
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
消耗品費 | 2,000円 | 雑収入 | 2,000円 |
全額ポイントで支払った場合は、「雑収入」としてポイント利用分を経費に計上します。
一部をポイントで支払った場合は、「未払い金+雑収入」または「ポイント値引後の金額を経費に計上」のどちらかの方法で処理しましょう。
5-4.法人カードで貯めたポイントの使い道
法人カードで貯めたポイントの使い道としては次の5つが挙げられます。
- オフィス用品を購入する
- キャッシュバックを利用してカードの支払いに充てる
- 商品やギフト券、金券と交換して福利厚生として還元する
- 手土産になりそうなギフトと交換して取引先に持参する
- マイルに交換して出張や社員旅行の際に利用する
ポイントの使い道によっては、還元率が低下してしまうこともあります。
なるべく還元率が高い方法を選んで、有効期限内に使い切るようにしましょう。
6.法人カードのよくある質問
法人カードについてのよくある質問をまとめて紹介します。
6-1.法人カードの申し込みにはどんな書類が必要ですか。
法人カードの申し込みには、「6ヶ月以内に発行された登記簿謄本(登記事項証明書)」と「代表者の本人確認書類」が必要です。
登記簿謄本の代わりに印鑑証明書でも認められることもありますが、定款や決算書などの提出を求められるケースも多いので、登記簿謄本を提出しておくのがおすすめです。
個人事業主向けの法人カードなら、登記簿謄本や決算書が不要なので手続きが簡単です。
運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどの本人確認書類も準備しておきましょう。
6-2.法人カードに申し込める年齢は何歳ですか。
法人カードに申し込める年齢は、「18歳以上」です。
20歳以上、25歳以上が対象の法人カードもあります。
希望の法人カードが見つかったら、何歳から申し込めるかを確認しておきましょう。
18歳以上が申込対象の法人カード
20歳以上が申込対象の法人カード
25歳以上が申込対象の法人カード
6-3.社員に発行した法人カードの名義は誰になりますか。
社員に発行した法人カードの名義は、「社員の個人名」になります。
法人名義ではなく個人名義なので、「誰がどこでいくら使ったか」を確認しやすいのも法人カードのメリットの一つです。
6-4.個人カードを法人用に使うことはできますか。
個人カードを法人用に使うことはできますが、次のような理由からもおすすめはできません。
- 法人口座からの引き落としができないため、経費精算の手間がかかる
- 税務調査で事業に関係がない経費が含まれていないかを疑われる可能性がある
個人カードと法人カードは分けて使用した方が、経費の精算が楽になります。
税務調査もスムーズも完了するので、空いた時間に事業を拡大することもできます。
6-5.法人カードで貯めたポイントを個人が使っても大丈夫ですか。
法人カードで貯めたポイントを個人が使うのはNGです。
ポイントの所有権は会社にあるため、個人が利用すると「業務上横領罪」に問われる可能性があります。
ただし個人事業主は、法人カードで貯めたポイントを個人で使っても問題はありません。
個人事業主がポイントを利用する際は、法人と同じく「雑収入」として処理しましょう。