再建をめざすハウステンボス、HIS傘下で1年

  • 2011年8月11日

 ハウステンボス(HTB)がエイチ・アイ・エス(HIS)の子会社になって1年。HIS代表取締役会長の澤田秀雄氏を社長に迎え、来場者数は前年比23%増の174万人と大きく増加し、売上高も13%増の113億8400万円と2桁増を達成。創業から18年間続いた赤字を脱し、初の黒字転換を果たした。こうした好業績を収めた要因は、各種のイベントやアトラクションを積極的に投入し続けたことなどによる、賑わいの創出と満足度の向上だ。新体制で2年目を迎えるHTBの様子を、写真で伝える。

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取材:本誌 松本裕一

  • HTBの敷地面積は152万平方メートルで、東京ドーム33個分。総額で約2200億円を投じたインフラは見事。写真はHTBのシンボル「ドムトールン」と運河

    「ドムトールン」と運河

  • HTBの開業以来のコンセプトは、「オランダ」「ヨーロッパ」「チューリップ」など。運河には「カナルクルーザー」も航行する。澤田社長はこのコンセプトを土台にさらなる進化をめざしている

    カナルクルーザー

  • 園内に電線や空調の室外機は一切なく、澤田社長も「オランダよりもきれい」と自信。優れたハードの上で更なる進化をはかる

    花畑と風車小屋

  • 子どもたちが水遊びできる「水の王国」。ファミリー層の取り込み策だ

    家族向けのアトラクション(1)

  • 山本寛斎さんが「7人の侍」などの舞台で使用した巨大な水鉄砲「ガトリング砲」。風船を割ることができると景品がもらえる

    家族向けのアトラクション(2)

  • 飲み物を提供するバーではないが、極寒の世界を体験できる。花を閉じ込めた氷が綺麗

    零下8度の「アイスバー」

  • 「5D MIRACLE TOUR」は、シャープ製の60インチモニターを156台使用し、前面だけでなく上下左右に映像が映る設備で、浮遊感を味わえる

    「5D MIRACLE TOUR」入り口付近

  • 水陸両用バスの「ダックツアー」。九州初上陸とのこと

    水陸両用バス

  • 漫画「ワンピース」に搭乗するサウザンド・サニー号のクルーズは、親子連れを中心に大人気。繁忙期には増便して需要に対応

    「サウザンド・サニー号」に並ぶ列

  • マンガ「ワンピース」に搭乗するサウザンド・サニー号のクルーズは1回約20分。アジア系の外国人乗船客の姿も少なくなかった

    「サウザンド・サニー号」の船内

  • 足こぎボートの「ミニメリー号」。サウザンド・サニー号と同様、マンガ「ワンピース」に登場する

    「ミニメリー号」

  • マンガ「ワンピース」の世界観を楽しめる「シャボンディハウス」。レストランでオリジナルメニューを提供するほか、グッズも販売している

    「シャボンディハウス」

  • 夕方からはパレードを実施。ミュージカルなどステージショーの出演者が歌って踊り、沿道の来場者を盛り上げる

    パレードの様子

  • 朝から晩まで楽しめる場所をめざし、夜はミュージカルなどを無料で上演。会場の周辺には屋台が集まり、「ピールを片手に観劇」も可能

    夜のステージショー

  • この場所はHISの傘下に入る前は閉鎖されていた地区。「スリラー・ファンタジー・ミュージアム」として生まれ変わり、夜にはイルミネーションショーを実施している

    イルミネーションショー

  • 訪れた日はちょうど宝探しのイベントの実施日。大勢の人が地図や電子辞書などを片手に謎解きを進めていた

    賑わう園内(1)

  • 8月末までマジックショー「マジックワールド in Moon Shower」を開催中

    賑わう園内(2)

  • 男性のみのコメディバレエ団「グランディーバ・バレエ団」のステージ後には記念撮影の時間も

    「グランディーバ・バレエ団」と撮影

  • 「HTBで英語学習」をテーマとした新エリア。英語学習をテーマにしたベンチャー「トモダチ・ファクトリー」や、本場のホットドッグを英語でオーダーできるカフェなどが集まっている

    「イングリッシュ・スクエア」

  • ホテル・ヨーロッパの多言語案内。HTBの来場者のうち2割が外国人。澤田社長はこれを4割から5割に引き上げたい考えだ

    外国人来場者への配慮