キャリチャ

#Go To トラブルと言われる所以、露呈した観光業の昭和ニズム

  • 2020年10月10日
  • Travel vision編集部

Go To トラベルに東京発着が追加され、確かに効果も出て来てはいますが…

 今週のコラムは文字数が多くなりますが、先ずは当社に寄せられた生の声を一部(ほんの一部)を固有名詞を除き原文のまま紹介します(情報提供者の了解は得ております)。

「電子クーポンのみ」の登録をしたにもかかわらず、当社には、9/24​に不要な紙クーポンが5,000枚届きました。GoTo事務局に問い合わせをしたら、5日後にやっと返答があって、「電子クーポンのシステム障害に備えて、念のために、予備の紙クーポンを送っている」との回答。「電子クーポンのみ希望の全国の事業者、すべてに! 要らない紙クーポンも並行して送っているのですか??!」「なにかあったら、お客様に不都合があってはいけない」「でも、北海道へ行かれるお客様の電子クーポンは当日15時以降受け取りで、その時点で不具合があった場合、旅先のお客様へのお渡しは間に合わないですよね?」「・・・」 げげげ、なんたる税金の無駄遣い!スターターキットとして、スタンプやエリアシールやポスターやステッカーなどと500万相当の金券にもなる開けていない段ボール4箱。クーポン未達で困っていらっしゃる事業者のテレビニュースを見ていて嘆かわしく憤懣やるかたない。
ホテルの知人が、クーポンが届かないので事務局へ連絡したが繋がらない、1時間待って繋がったと思ったら、電話に出た担当は何も分かっておらず、埒が明かないと嘆いています。
いろんなことを政府主導できめて、それがころころと直前で変わり、その帳尻あわせのオペレーションの大変な部分はほぼ旅行会社任せ。 そのためのシステム改修、キャンセル料金対応、問い合わせ対応など旅行会社はむちゃくちゃな負担を負わされてました。 特に弊社のようなグローバルOTAは、現地クーポンや予約者を遡って返金する対応など実施困難な点が多く、ロンチが大幅に遅れをとっています。
9月30日にクーポン届いた、全従業員にお願いして徹夜でハンコ押し、ふざけるな!
地域共通クーポンの管理画面のURL等が記載されたメールが来ていないので、10月2日に確認して欲しいと依頼した所、事務局側で管理に利用しているサイトに不具合があり確認ができないと。 それはいつから不具合が生じているのか聞いた所、9月20日くらいからずっととの事。 本当に適当というか​。怒りを通り越して思わず笑ってしましました。
準備期間が短かったことは理由としてあるでしょうが、重要事項が何度も修正されました。 また、説明会には、人数制限があるため、参加することもできず、修正内容が説明会で発表されてからしばらくして事務局のWebサイト経由で新しい運用マニュアルを入手せざるを得ませんでした。 説明会はオフラインでのみでの実施であり、参加条件及び参加人数には制限がかけられましたため、参加できませんでした。 コロナ禍において、密状態を避け、より多くの旅行事業者が一斉に参加できるようにビデオ会議形式なども検討いただければよかったですが、それも実施されませんでした。 東京除外においては、システム改修に手間と費用が発生し、旅行者にとっても分かりづらかったです。 本件については、政府の上層の方々の個人的な感情から取り決められたようにしか思われませんでしたが、我々旅行事業者は彼らに振り回された感があります。 実際の運用が開始される10月1日の直前に詳細が開示されたことにより、お問合せが増え、その分の工数が多く発生し、お客様からのお問合せも多くいただきました。 本来であれば、運用実現性を踏まえて仕様を固め、発表すべきですが、明らかに見切り発車であったことが伺われます。

何なんだこれは……

 準備期間が足りないのも分かる、はじめての事で不手際が生じるのも分かる、しかしそれらを理解・覚悟した上で、日本の旅行業界を代表する大手旅行会社、団体で構成されるコンソーシアムが1,895億円と言う巨額で受託したんですよね。

 このような事態になる事をコンソーシアム側におられる優秀な方々の誰一人も予想出来なかったのか?一日も早いGo To トラベルのスタートは瀕死の状態にある観光産業の悲願だけど、消費者にも事業者にも迷惑がかかったんでは本末転倒、準備の為にスタートを遅らせるしか無いと発言する勇者はいなかったのか?いても無視されたのか?

 このような状況を生んだのは事務局で対応されているスタッフの皆さんのせいでは無いですよね?いきなりGo To事務局への出向を命じられ、十分な説明やレクチャーも受けられず、よく訳も分からないまま対応せざるを得ず、相当な苦労をされている事と思います。

 コロナとの戦いに終わりは見えず、コロナ後の需要の戻りも楽観できない状況だからこそ、このGo Toの件に限らず「そうは言ってもしょうがないよね…」「変わらないし」とおかしなことを看過していては観光産業は本当に死にます。

「忖度」と言う便利な言葉の陰に隠れて、見て見ないふりはそろそろ止めませんか?

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コメント 26件

    • 矢追 剛

      株式会社リベロヴィアッジ    

    • JATAがもう少し平等な協会になるよう働きかけないとだめかと思います。一旦、解散して再構築するのがベストかもしれません。
      上にありますが一番の被害者はGOTOトラベル不参加の納税者です。JKNTの事務局員は仕事があるだけましです。

    • 2020/10/10
    • 匿名

    • 8月分給付金の支払予定は11月末になるってコールセンターから回答が来た。
      GoToトラブル倒産が始まるのでは...

    • 2020/10/26
    • 匿名

    • 編集者が変わったら、記事の内容が稚拙で、読者をあおる内容が多くなりましたね。

    • 2020/10/19
    • island

    • 問題が多いのは事実だが、悪い事ばかりではない、少なくともいろんな意味で「余裕」があり今行ける旅行者は恩恵を受けたであろうし、個人向けで対面型ではない意外と足並みがそろっていたOTAの一人勝ちになることは事前に明白であった。一番残念なのは事務局に名を連ねる業界大手にリーディングカンパニーとしての自覚や誇りがなかったことですね。

    • 2020/10/17

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