大阪と淡路島を結ぶ「深日洲本ライナー」今年は3月から運航開始 サイクリストに人気

3月16日から運航を始める深日洲本ライナー(大阪府岬町提供)
3月16日から運航を始める深日洲本ライナー(大阪府岬町提供)

大阪府岬町の深日(ふけ)港と淡路島を結ぶ「深日洲本ライナー」の運航が16日に始まる。平成29年から社会実験として期間限定で運航しているが、3月中のスタートは初めて。淡路島を自転車で周遊するサイクリストに人気の航路になっており、開始時期を早めることで需要を刺激するねらいだ。

深日港と兵庫県洲本市の洲本港を結ぶ定期航路は、明石海峡大橋が開通した翌年の平成11年、利用客の低迷で廃止された。だが、航路復活に向け、29年から国の交付金を活用し、観光需要の掘り起こしや防災面の必要性を検証する社会実験として運航している。

新型コロナウイルス禍の影響で令和2年度は中止となったが、3年度に再開。これまでは夏、秋での運航が多かった。

今年は3月16日~11月4日の間、盆休みの8月13~15日も含む土日祝日限定で1日4往復する。

中学生以上は1500円、小学生は500円、小学生未満は無料。定員68人。自転車は追加料金300円で、最大31台積み込める。乗船予約はインターネットと電話で受け付ける。専用サイトか深日港発券所(072・447・6202)。

岬町側、洲本市側双方で、この船を移動に使ったツアーを企画しており、ファミリー層などへの利用拡大も図るという。

岬町の担当者は「予約状況ではまだ3月からのスタートだと知られていない印象だが、今後は力を入れてPRに努めたい」と話していた。

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