関西の大手私鉄4社の令和5年4~12月期連結決算が14日、出そろった。新型コロナウイルス禍の影響緩和やインバウンド(訪日外国人客)需要の増加が追い風となり、鉄道やホテルなどの事業が好調で全社が増収だった。
近鉄グループホールディングス(HD)は売上高に当たる営業収益が前年同期比8・9%増の1兆2173億円。前年同期に国際物流を手がける近鉄エクスプレスの完全子会社化に伴う利益を計上していた反動で、最終利益は54・0%減の392億円だった。
阪急阪神HDは、営業収益が2・8%増の7363億円、最終利益は23・0%増の628億円。ステージ事業では、宝塚歌劇団の俳優が急死した問題を受けて一部公演が中止となった影響で、営業収益は4億円減の238億円。スポーツ事業の営業収益はプロ野球阪神タイガースが38年ぶりに日本一となり、100億円増の424億円だった。