USJ再建した森岡氏の刀、沖縄でアドベンチャーツーリズム

刀が企画するツアーでは伝統工法で作られた木造の帆かけ船「サバニ船」に乗ることができる(イメージ、同社提供)
刀が企画するツアーでは伝統工法で作られた木造の帆かけ船「サバニ船」に乗ることができる(イメージ、同社提供)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市此花区)の再建で知られる森岡毅氏が率いるマーケティング会社の刀(同市北区)は30日、沖縄県でアドベンチャーツーリズム事業を開始したと発表した。

「アドベンチャーツーリズム」はアクティビティ、自然、文化体験の3要素のうち2つ以上で構成される旅行を指す。欧米豪からのインバウンド(訪日外国人客)富裕層を呼び込むカギとみて近年は政府が推進。一方、刀は沖縄北部で令和7年夏にもテーマパーク「ジャングリア」の開業を計画しており、旅の目的となるコンテンツを複数用意することで観光客の間口を広げる狙いだ。

同社は5年8月に事業を担う子会社を同県名護市に設立。旅の新ブランド「オキナワ アドベンチャーズ」を立ち上げ、今年4月から催行人数を6人以下に抑えたツアーを始める。地元ガイドらが今帰仁(なきじん)城跡や辺戸(へど)岬などを案内し、地域に根付く信仰や生活様式などを交えながら沖縄北部の魅力を伝える。価格は3泊4日、2人1室利用で1人28万円から。

同社は「アドベンチャーツーリズムの参加者は滞在期間が長く消費額も多い傾向があり、地域経済への貢献度も高い」(広報担当者)としている。

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