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ツアコンオブザイヤー、EXPOで表彰式-受賞者が語る添乗の魅力と可能性も

  • 2019年12月2日

ボランティアなど経験でツアーを豊かに、「添乗員に年齢関係なし」

ツーリストエキスパーツの桝井康平氏

 三橋氏は安田氏が老人ホームでボランティア活動をしたことに触れ、どのように旅行へ繋げるのかを質問。安田氏は、旅行者の中には足腰に自信がない、介護が必要など多くの不安を抱える人がいることから、老人ホームや介護施設でボランティア活動をしたという。施設では、趣味のピアノ演奏を活かして音楽教室の開催や歌の伴奏をしたり食事の介護をしたりしたという。「様々な方とかかわり、そこで得たことを他のツアーに還元する。自分が豊かになれる経験を日常生活で積み上げることが旅づくりのひとつだと考えている」と語った。

 続いて三橋氏は、「旅行者と喜びを分かち合えることにやりがいを感じていると思うが、中には扱いづらい利用客もいるのではないか?その場合の対応は」と疑問をぶつけた。これに対して桝井氏は、「確かに旅行者によっては期待に応えるのが難しいと感じる方もいる」と認めたうえで、そのような時は「旅行者に何をすれば笑顔になってもらえるかを意識し、表情や様子を見ながらフォローのタイミングをはかる」とした。

フォーラムジャパンの髙橋栄氏

 一方、三橋氏の「これから先、どれくらい添乗員を続けるつもりか」の質問に対して高橋氏は、「自分は67歳。添乗員の平均年齢も上がっている。自分としては、体力の続く限り続けたい」と希望を述べつつも、体力的に厳しくなる、もしくは旅行者に満足してもらえなくなった時が潮時だと考えているとも説明。それでも、「添乗員の仕事に年齢は関係ないと思っている。70歳を過ぎて活躍している人もいるので、先輩の背中を見ながら続けたい」と意欲を語った。