成田、上期旅客数が4年連続過去最高、国際線は5年連続

  • 2018年10月29日

 成田国際空港(NAA)によると、2018年度上期(4月~9月)の利用状況で、国際線と国内線を合計した総旅客数は前年比6%増の2173万1909人となり、4年連続で開港以来過去最高となった。

 このうち国際線旅客数は15%増の899万936人となり、5年連続で開港以来過去最高に。訪日客需要が好調な外国人旅客数は9%増の1811万437人で、07年度以来の最高値を記録し、全体を牽引した。日本人も5%増の717万6089人と前年を上回った。通過客は4%減の194万3412人。国内線旅客数は6%減の362万1472人で、全ての月で前年を下回った。

 国際線旅客数を方面別で見ると、最も伸び率が高かったのはアフリカ線で74%増の2万1700人。次いで韓国線が15%増の94万4600人、台湾線が14%増の75万6900人と続いた。唯一前年を下回ったのはグアムで、23%減の19万4100人となった。

 旅客便の発着回数は2%増の11万4934回。このうち国際線は4%増の8万9592回で、4年連続で過去最高を記録した。オーストリア航空(OS)のウィーン線再開やフィジー・エアウェイズ(FJ)のナンディ線再開、ノックスクート(XW)の新規乗り入れに加え、アジアや韓国線のLCCを中心とした新規就航や増便などによるもの。一方、国内線は6%減の2万5342回だった。

 国際線の方面別では、アフリカ線が55%増の244回と最も伸長。次いで台湾線が14%増の7684回。このほか、アジア線が10%増の2万1766回、オセアニア線が10%増の2959回と2桁増となった。前年を下回ったのはグアム線で、13%減の2233回。

成田 路線別旅客便発着回数 2018年上期

路線旅客数前年比(%)発着回数前年比(%)
太平洋線1,915,900-4,000(0)17,69865(0)
欧州線809,10078,000(+11)7,186155(+2)
アジア線2,240,100261,800(+13)21,7661,907(+10)
中国線1,098,200125,900(+13)12,82568(+1)
韓国線944,600121,300(+15)10,315149(+1)
台湾線756,90093,200(+14)7,684929(+14)
香港線766,40071,000(+10)6,674144(+2)
オセアニア線317,00023,900(+8)2,959259(+10)
グアム線194,100-58,200(-23)2,233-347(-13)
アフリカ線21,7009,200(+74)24487(+55)

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