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Airbnbの成長戦略、サービス拡充、ホテル掲載も開始

  • 2018年2月23日

発表会の様子
(Facebookのライブ動画よりキャプチャ)
 Airbnbは現地時間2月22日(日本時間同23日)、サンフランシスコで新サービス発表会を開催し、CEOのブライアン・チェスキー氏が今後のビジョンを示した。Facebook上で同時中継された動画でチェスキー氏は、10年間で宿泊者は3億人に達するまで成長したが「いまだにオルタナティブ(代替手段)」であるとし、「すべての人にAirbnb(Airbnb for everyone.)」をテーマとして成長をめざすと語った。

 まず、従来から展開していたスーパーホストの制度を進化。これは、評価が4.8以上で年間10泊以上を受け入れ、ホストによるキャンセルが0件などの条件を満たしたホストを認定する制度で、これまでは検索での絞り込み機能やプロフィール写真への認定バッジ掲載、新プロダクトの早期利用など5件の特典を提供していたが、この優遇策を今年1年間で14件追加する。

 新しい特典は例えば、通常は「airbnb.com/rooms/2093755」といった形式となる施設の詳細URLを「airbnb.com/shoreditchloft」などとするカスタムURLのサービスを導入。また、検索時などにユーザーがスーパーホストを目にする機会も増やす。スマートデバイスのメーカーと提携し、機器を3割引で購入可能にするプログラムも用意する。

Airbnb CEOのブライアン・チェスキー氏
(Facebookのライブ動画よりキャプチャ)

 次に、ユーザーに対しては会員プログラム「スーパーゲスト」を新設。割引などの特典を設定して今夏導入予定だが、まずは今春から1万人規模で試験を始めるという。

 また、10年前のサービス開始当初は16件のみであった掲載件数が今や450万件に増えているなかで、ユーザーが自らに合った宿泊先を見つけやすいように検索機能も強化。

 まずは、従来は「シェアルーム」「個室」「まるまる貸切」のみであったカテゴリに、今夏から「バケーションホーム」「B&B」「デザイナーズホテル」「ユニークな施設」を追加。例えばVacation homeは別荘、Uniqueはツリーハウスやボートなどを探せるようになる。

 一方、Boutiqueはブティック・ホテルを指しBed&breakfastも従来型の宿泊施設に分類されるが、Airbnbは2月7日、公式にこれらの宿泊施設を掲載対象に加えることを発表済み。ホテル向けにチャネルマネージャーなどを提供するSiteMinder社と提携することで、SiteMinderの顧客施設はAirbnbの掲載基準を満たしていればAirbnbでの集客が可能となる。

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