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香港政観とドリームクルーズが共同セミナー、週末ツアー訴求

  • 2018年1月16日

(左から)ゲンティンクルーズラインの山本氏、HKTBの吉田氏、古谷氏、ゲンティンクルーズラインマーケティング・マネージャーの荒深真純氏  香港政府観光局(HKTB)とゲンティン香港の子会社のドリームクルーズはこのほど、旅行会社やメディアなどを対象に共同セミナーを開催した。ゲンティンクルーズライン日本代表の山本有助氏は、「今回のセミナーで香港やクルーズ商品の特性を理解し、旅行会社にしかできないパッケージツアーやMICEなどを企画してほしい」と訴えた。

 セミナーではゲンティンクルーズラインのアシスタント・セールス・マネージャーを務める大塚大輔氏が登壇し、昨年10月に就航した2隻目の客船「ワールドドリーム」(総トン数:15万695トン、乗客定員:3376名)を紹介した。同船はフライ&クルーズ需要の取り込みに向け、香港を金曜日の21時に出発し、土曜日の終日航海を経て日曜日の8時に香港に帰港する「ウィークエンドクルーズ」を実施しており、大塚氏は日本からも2泊3日のツアーを造成できることをアピール。「香港旅行の一部として我々のクルーズを扱ってほしい」と語った。

 同社によれば、昨年に姉妹船の「ゲンティンドリーム」で同様のクルーズを実施した際には、関西のテレビ局が紹介。旅行会社が2泊3日のツアーを販売したところ、7月から10月までの間に約800人がツアーを利用したという。

大塚氏  このほか、大塚氏は家族、夫婦、若者、女性など幅広い層をターゲットにする考えを説明。船内の「ゾディアックシアター」や各レストランを貸切できることなどを紹介し、MICEの取り込みにも注力する考えを示した。

 HKTB旅行業界担当アシスタントマネージャーの古谷剛氏も、「香港は日本から近く直行便も多いため、フライトとクルーズを組み合わせやすい」と語り、フライ&クルーズによる香港旅行を推奨。「オーシャンターミナル」には昨年10月に5階建ての展望デッキがオープンしたことを紹介し、併設されたレストランなどからビクトリアハーバーの景色を楽しめる点をアピールした。

 HKTBマーケティングシニアマネージャーの吉田美貴氏は業界誌の取材に対し、18年は引き続き香港島の中環・上環エリア「オールド・タウン・セントラル」を訴求するとともに、「フォトジェニックな香港」としてホテルに焦点をあてたプロモーションを実施する方針を示した。17年1月から10月までに香港を訪問した日本人は前年比15.2%増の100万1453人と好調に推移しており、通年では120万人を超える見通しで、今年は130万人以上をめざすという。