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羽田/米国線、昼間便の運航開始-全日空とデルタが式典

  • 2016年10月31日

NHの就航式典では鏡割りを実施。中央が篠辺氏  日米の航空会社6社は10月30日、羽田空港の昼間時間帯枠における米国線の運航を開始した。今年2月に日米両国が昼間枠の開設に合意したことに伴うもの。全日空(NH)はニューヨーク線とシカゴ線を開設し、深夜早朝枠で運航していたホノルル線を昼間枠に移動。日本航空(JL)は深夜早朝枠で運航していたサンフランシスコ線、ホノルル線を昼間枠に移動した。

 米系4社はデルタ航空(DL)がミネアポリス線を新設し、ロサンゼルス線を深夜早朝枠から昼間枠に。アメリカン航空(AA)はロサンゼルス線を、ユナイテッド航空(UA)はサンフランシスコ線を、ハワイアン航空(HA)はホノルル線を、それぞれ深夜早朝枠から昼間枠に移動した。そのほかHAは12月20日に、深夜早朝枠で羽田/コナ・ホノルル線(週3便をコナ、週4便をホノルルへ運航)を開設する。

 日系の2社については、NHはニューヨーク線とシカゴ線をボーイングB777-300ER型機で運航。ニューヨーク線はファーストクラス8席、ビジネスクラス68席、エコノミークラス136席の計212席で、羽田発初便はファーストに4名、ビジネスに68名、エコノミーに133名、座席の要らない幼児1名の計206名が搭乗。搭乗率は96.7%だった。

NHの初便搭乗者には、搭乗証明書とオリジナルのブラシが贈呈された  シカゴ線はファースト8席、ビジネス52席、エコノミー190席の計250席で、羽田発初便にはファースト7名、ビジネス52名、エコノミー176名、幼児2名の計237名が搭乗し、搭乗率は94.0%となった。羽田を22時55分に出発するホノルル線については、ビジネス40席、エコノミー206席のB777-200ER型機を使用。羽田発初便にはビジネス36名、エコノミー199名、幼児6名の計241名の予約が入ったという。

 NHは2路線の新設に伴い、同日午前中にに羽田空港の国際線ターミナルで記念式典を開催した。代表取締役社長の篠辺修氏は「2路線は米国のなかでも大変需要の高い路線。お客様にはこれまで以上に活用してもらいたい」と挨拶。NHの国内線を利用し、羽田経由で渡米する地方発の需要に期待を示した。さらに、シカゴは共同事業を実施するUAのハブ空港であることから「羽田やシカゴの利便性は、特にビジネス客にとって大いに活用できる」とアピールした。

篠辺氏  成田との棲み分けについては、成田は引き続き米国/アジア間におけるハブ空港と位置づけ、路線を拡張する考えを説明。羽田については国内線との接続に加えて、「24時間空港で、夜間のアジア便との接続もできる」ことから、米国から羽田を経由してアジアへ向かう需要にも期待を示した。

 一方、JLはサンフランシスコ線をファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー149席、計244席のボーイングB777-300型機で運航。羽田発初便はファーストが7名で、その他のクラスは満席となった。ホノルル線はビジネス56席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー149席、計245席のB777-200型機で運航。羽田発初便はビジネス45名、プレミアムエコノミー39名、エコノミー147名、幼児4名の計235名が搭乗し、搭乗率は94.2%だった。

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