JTB予想、16年出国者は微増の1620万人-訪日は2350万人

  • 2015年12月16日(水)

 ジェイティービー(JTB)は12月16日、2016年の旅行動向の見通し調査を発表し、16年の海外旅行者数が前年比0.3%増の1620万人になるとの予想を示した。15年が13年比4.4%減の1615万人に着地することを前提としたもの。調査は1泊以上の日本人の旅行と外国人の訪日旅行について、各種の経済動向予測や旅行消費購買動向調査、観光関連の動向などをもとに実施した。

 同社によれば、16年は円安基調が継続するが、旅行者が円安の状態に慣れてきていることや、燃油サーチャージの下落などがプラスに働くという。また、国際情勢に対する不安はあるが、同社の年末年始の予約の動向を見ると、欧州から台湾、香港、ハワイなどに行き先を変更する「旅行先を変更してでも海外旅行に行きたい」人々の需要があるといい、海外旅行の落ち込みは「底を打った」と見る。JTBがこのほど実施したアンケート調査でも、今後1年間で「海外旅行の回数が増える」と回答した人は、0.6ポイント増の5.3%となった。

 海外旅行の平均費用は、円安で現地での滞在費用が増加する一方、アジアや太平洋地域などの短・中距離の地域が引き続き人気となる見通しから、昨年並みと推計した。

 16年のトピックとしては、LCCによる新規路線の就航が続くことや、春にはエアアジア・ジャパンが中部路線を開設する予定から、中部エリアを含む地方発の旅行者増が期待できるとした。また、7月のハワイアン航空(HA)の成田/ホノルル線開設が、業界にとって明るい話題になると評価した。

 このほか、JTBでは日本発着クルーズの増加による、クルーズ人口の増大についても言及。特に16年夏から日本発着クルーズを新たに開始するコスタクルーズについて、子供料金が設定されており家族層で利用しやすいことから、幅広い層からの利用が見込まれるとした。このほか、「上海ディズニーランド」やドリームワークス・アニメーションによる上海のテーマパーク「夢中心(Dream Center)」などに注目が集まると予想した。


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