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トップインタビュー:AAアジア・太平洋地区副社長 ペリラン氏

アジア/米国強化、JALと協力
羽田枠「有効活用」に意欲

2013年12月に親会社のAMRコーポレーションとUSエアウェイズが合併して「アメリカン・エアラインズ・グループ」が発足、世界最大規模の航空会社として歩みはじめたアメリカン航空(AA)。直近では羽田/ロサンゼルス線への就航意欲を表明して注目を集めている。「新生AA」が日本市場をどのように位置付け、どのような戦略を持って今後臨むのか。AAアジア・太平洋地区副社長のエルワン・ペリラン氏に聞いた。


-USエアウェイズとの経営統合によってどういった成果が得られていますか

エルワン・ペリラン氏(以下、敬称略) 成果はいくつもあるが、まずネットワークが劇的に拡大した。米国内だけでも、ハブ空港の数が5から9に増えている。日本のお客様が米国へ行き米国内を飛び回る時に、我々以上の選択肢を提供できる航空会社はない。1日あたり7000に近い数の便を運航している。

 「世界最大の航空会社」であるだけでなく、「米州内路線」も最大ということだ。北米/南米間、あるいは北米/中米間の移動についても、我々を上回る航空会社はない。

 もちろん、規模が重要なのではない。お客様が望むサービスとプロダクトをお届けしなければならい。その意味でも、統合により経営基盤を強化できた。2014年12月期では、過去最高となる約42億米ドルの純利益を計上できたが、これによってサービスとプロダクトへの投資が可能となる。

 すでに20億米ドルを投じた改善計画に着手しており、現在は平均して1週間あたり2機の新機材を受け取っている。最新のプロダクト、米系ネットワークキャリアで最も若い機齢、個人的に米系で最高と考えているビジネスクラス、改善されたサービスを組み合わせることで、ビジネス、レジャー問わず高い満足度をご提供できる。


-サービス改善ですが、具体例をお示しください

ペリラン すでに、日本路線でファーストクラスとビジネスクラスの和食メニューを刷新している。ジョイントベンチャーのパートナーである日本航空(JL)の協力を得て、日本の皆様のニーズに合うようサービスを継続的に見直していく。日本語新聞の搭載の再開やスリッパの改良、そしてアメニティキットやパジャマの刷新も予定している。

 新シートを導入した機材は、すでに飛来はしているもののお約束できるレベルの頻度ではない。この機材では、日本語で視聴可能な映画などを数百種類ご用意しているほか、WiFiも利用可能で、バーカウンターも設けている。年内には全便で新サービスをお楽しみいただきたいと思う。