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全日空とフィリピン航空が提携、コードシェアやマイレージなどで

  • 2014年10月1日

 全日空(NH)とフィリピン航空(PR)は10月1日、2社間提携に合意したと発表した。今後、コードシェア、スルーチェックイン、マイレージ提携を実施。日本/フィリピン間の航空需要の取り込みと、乗客に対し利便性の向上をはかる。

 NHによると、現時点で共同事業の実施の可能性はなく、まずは提携でネットワークを拡大し、海外渡航需要、訪日需要双方に対し2社で取り組んでいくとした。NHは同アライアンス外の航空会社とこうした提携をおこなっており、2013年末にはスカイチームのガルーダ・インドネシア航空(GA)とも包括提携で合意している。なお、PRはアライアンスには非加盟だ。

 NHは成田・羽田/マニラ線をそれぞれ1日1便運航し、日本/フィリピン間を週14便運航。一方、フィリピン航空(PR)は成田/マニラ線、セブ線をそれぞれ1日2便、羽田/マニラ線を週11便、関空、中部、福岡/マニラ線をそれぞれ1日1便運航。日本/フィリピン間を週60便運航しており、2社合わせて2国間のネットワークは週74便に拡大することになる。

 コードシェアは10月26日から開始する予定で、両国政府に認可申請中。国際線74便に加え、各航空会社の一部国内線でも相互にコードシェア便名を付与する。これにより、NHはマニラ経由でPRのダバオ線やセブ線など10路線への乗継が、PRは日本の各空港に到着後、コードシェア便を利用して新千歳空港や福岡など19路線への乗継が可能となる。

 また、乗継便についてはスルーチェックインが可能になるため、乗継必要時間が短縮。例えばNH運航便でマニラ空港の第3ターミナルに到着後、PR運航便には国内線が主となる同ターミナルの場合30分減の90分、国際線が主となる第2ターミナルの場合3時間減の2時間で乗り継げるようになる。ターミナル間の移動についてはPRが運航する構内バスを無料で利用できる。

 さらに、10月26日からはマイレージ提携を実施。どちらの航空会社を利用してもマイルを貯めることができるほか、マイル償還メニューも利用可能とした。