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JTB、14年度は増収増益へ-法人好調、DMC本格展開も

  • 2014年6月1日

 ジェイティービー(JTB)グループは、2015年3月期通期の連結業績について、売上高を前年比0.5%増の1兆3120億円と予想した。売上総利益は0.5%増の2750億円、営業利益は11.1%増の150億円、経常利益は10.1%増の170億円、当期純利益は16.0%増の88億円の増収増益を見込む。

 JTB代表取締役社長の田川博己氏は、2014年度について「出だしは控えめだが、引き続き環境自体は悪くないと思っている」と説明。4月、5月は消費増税の影響もありレジャーは厳しい予想だが、法人事業は今年初めから伸びてきており、国内、海外共に好調に推移。特にインセンティブが増加傾向にあるという。

 また、今後の予約状況を見ると7月、8月はレジャーの先行予約の状況が良いといい、「昨年は上期型だったが、今年は下期型。出だしを見ると厳しいがそういう感じがしており、増収増益になるだろう」との見通しを示した。

 海外旅行については、欧州は好調に推移しているが、韓国や中国の落ち込みが続く。特に韓国は昨年1年間でレジャー、ビジネス含め20万人減少しており、影響は大きい。田川氏は13年度に引き続き、ハワイや欧州に力を入れていく方針を示した。

 また、羽田空港で増加した路線については「どのようにパッケージ化するのかが悩み」と言及。4月、5月の状況を見ると、羽田発着はパッケージツアーでの利用が少ないとし、7月以降の販売に期待を示した。

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