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バニラ・エア就航、初便搭乗率は9割超-旅行会社の協力で認知向上へ

  • 2013年12月22日

就航式典。中央がJW代表取締役社長の石井氏 バニラ・エア(JW)は12月20日、成田/那覇、台北線のデイリー運航を開始した。初便の搭乗者数は那覇線が166人、台北線が171人で、搭乗率はそれぞれ92.2%と95.0%。

JW代表取締役社長の石井氏 同日開催した記念式典で、同社代表取締役社長の石井知祥氏は「第一関門を突破した」と喜びを示すとともに、安全運航を前提に、定時性を高く、欠航率を低く保つことで顧客の信頼性を高めていきたいとした。さらに、「バニラとして一味も二味も違う、お客様が乗ってうきうきわくわくし、次も乗ろうというような仕掛けをしていきたい」考えだ。

 JWの年末年始(12月20日~2014年1月5日)の予約状況は、那覇線が81.2%、台北線が91.1%と好調に推移。石井氏は「まずは利用率80%以上をめざすのが第一」と目標を述べた。台北線については台湾発の訪日需要の反応がよく予約の半分程度を占めていると説明。引き続き訪日需要の獲得に取り組んでいくとした。

 さらに石井氏は、付帯収入についても言及。JWは通常運賃に受託手荷物20キログラムを含んでいるため、付帯収入が低くなる見込み。石井氏は目標を15%としており、今後機内販売や他社とのコラボレーションなどで、将来的には2割まで高めたいとした。

 現在JWではA320型機を1機保有しており、14年3月に5機体制まで、15年中までに10機体制まで機材を増やす計画。機材の受領に合わせ、12月28日から沖縄線を1日3便に増便。14年1月29日から成田/新千歳線、3月1日から成田/仁川線を開設する。

 14年夏スケジュールについては、乗客の反応をみながら増便、または路線網の拡大をはかる。就航先として検討中のグアムについては前向きに検討しているが、双発機のエンジンが1基停止しても一定時間飛行可能である「ETOPS(イートップス)」取得などに時間がかかるため、現時点で就航時期は未定だという。

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