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HIS、第3四半期は増収増益、営業利益は113.4%増

  • 2011年9月10日

賑わうハウステンボス園内(2011年7月24日撮影)※クリックでフォトニュースに移動 エイチ・アイ・エス(HIS)によると、2011年10月期第3四半期(2010年11月1日~2011年7月31日)の連結業績で、売上高は9.3%増の2588億7300万円、営業利益113.4%増の41億1800万円となり、第2四半期に続き増収増益となった。海外旅行需要は東日本大震災直後に落ち込んだものの、円高基調の継続、企業の夏期休暇の長期化などで回復傾向にあり、送客数も前年並みを維持した。

 経常利益も、長期為替予約の契約終了にともなう原価率の改善などにより、599.7%増の52億9500万円と増加。当期純利益は、営業利益の増加やスカイマーク株などの投資有価証券売却益が31億8100万円発生したこともあり、692.1%増の50億7600万円となった。

 旅行事業は海外旅行の増加が牽引し、売上高が6.5%増の2482億2900万円、営業利益が7%減の46億4900万円となった。インターネットを利用した旅行販売が全般的に好調に推移し、法人及び団体旅行では、震災以降は出張自粛や旅行取消の影響を受けたが、大阪や九州など首都圏外を中心に専門営業拠点の拡充をはかるなど、営業展開を強化した。

 さらに、生産効率を重視した店舗の再配置や、一部営業所で営業時間を延長するなど利用者の利便性の向上に努めた。商品展開では少し長めの長期滞在型の商品の造成、延泊代金の特別割引などをおこない、夏の節電に貢献する旅行を提案。また、チャーター便を積極的に活用し、繁忙期の旅行需要の取り込みをはかった。

 このほか、ハウステンボスは震災の影響でインバウンドが減少したが、国内旅行事業と連携のもと、営業や宣伝活動の重点を国内に移行し、ハウステンボス関連商品の販売を強化。新アトラクションが好評で入場者数も順調に増加し、売上高が305.5%増の92億900万円、営業損益が5億7700万円の黒字(前年:7200万円の赤字)を計上した。