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ANAセ稲岡社長、スター各社やピーチの商品化に意欲、訪日強化も

  • 2011年7月6日
ANAセールス代表取締役社長の稲岡研士氏

 ANAセールス代表取締役社長に6月1日付で就任した稲岡研士氏は7月6日、トラベルビジョンのインタビューに応じ、今後の方針を語った。この中で稲岡氏は、販売状況は震災の影響から脱しつつあるとしつつ、経営環境自体は依然として厳しいと指摘。その上で、取扱規模の拡大に向けた施策の一環として、スターアライアンス加盟航空会社や全日空(NH)のピーチを利用するパッケージツアーの商品化に意欲を示した。「相手のあること」ではあるものの、2012年度には他社利用商品の販売を開始したい考え。

 また、NHグループとしての役割から、NHが成長戦略の柱に据える国際線の販売強化に向け訪日旅行の取り組みも重視。特にアジアからの訪日需要の取り込みに注力する方針だ。これまでもエバー航空(BR)との提携などの取り組みを実施しているが、現地旅行会社経由など販売拡大をめざす。

 さらに、稲岡氏は在任中の目標として、企画力の強化とそれによる商品の高品質化も掲げた。目的のあるSIT商品など、専門性の向上を進める方針。人事異動スパンの長期化による知識や経験の蓄積など、組織的な取り組みも視野に入れているという。このほか、他社との共同企画にも積極的に取り組みたい考えも示した。

 なお、震災以降の販売状況は、取扱額ベースで4月が前年比20%減、5月が15%減、6月が8%減で推移。7月から9月の3ヶ月の予約状況は、海外旅行が20%増、国内旅行が2%減で推移しており、合計で前年を上回る程度まで回復してきているという。


※インタビューの詳細は後日掲載予定