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KNT-CT、9月取扱額4.4%増-外国人好調、国内もプラス

  • 2019年11月12日

 KNT-CTホールディングスの2019年9月の旅行取扱概況で、海外、国内、外国人の3部門を合計した総取扱額は前年比4.4%増の433億7897万円だった。海外旅行が2.0%減の142億6372万円と前年を下回ったが、国内旅行が0.4%増の243億8417万円となり、さらに外国人旅行が90.4%増の33億4401万円となった。

 海外旅行を部門別で見ると、団体旅行は13.2%減の24億7160万円と減少。一般団体が11.4%減の18億4405万円、学生団体が18.0%減の6億2755万円となっており、一般団体は周年旅行などの取扱人数の減少、学生団体は修学旅行や研修旅行の取り扱いが減少したという。

 これに対して企画商品は1.6%増の81億6936万円で、クラブツーリズム商品が1.4%増の64億5717万円、ホリデイが2.8%増の17億544万円などとなった。海外個人旅行は1.1%減の36億2277万円であった。

 取扱人数は、クラブツーリズムではカナダや中国、香港、韓国、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジアは苦戦したものの、イタリア、トルコ、北欧が好調で、北米とオセアニアも堅調。また、ホリデイはアメリカ、アジアが不調だった一方、欧州、オセアニア、ハワイ、ミクロネシアは好調に推移した。

 国内では団体旅行が0.3%増の74億5592万円、企画商品が1.9%増の132億4537万円、個人旅行が4.8%減の36億8289万円となった。団体旅行では、一般団体が0.7%減の37億2466万円、学生団体が1.4%増の37億3126万円。企画商品ではクラブツーリズム商品が5.8%増の82億4590万円、メイトが4.1%減の49億2829万円だった。

 国内の傾向としては、学生団体の研修旅行や各種大会の取扱が増加したほか、一般団体は企業系コンベンションの減少により前年を下回ったがスポーツイベントの取り扱いは増加したという。

 企画商品の方面別動向では、クラブツーリズムは北海道の道南、道東、道北、東海・伊勢、南紀、京都、滋賀が堅調で、メイトは東北や首都圏は不調だったが、北海道、東海、関西、中国方面が好調だった。