澤田氏「HISは平和産業へ脱皮」-40周年&新春インタビュー

ホールディングス制移行で事業多角化を加速
期待の星は太陽光パネル、新たな航空券ビジネスも

  • 2020年1月8日(水)

澤田氏と開発中の薄型太陽電池パネル  今年で創業40周年を迎えるエイチ・アイ・エス(HIS)は昨年、コーポレートロゴを従来とは趣が大きく異なるデザインに変更するとともに、今年6月には本社を移転し、8月には持株会社制に移行すると発表した。今後はすでに大きな柱に育ったハウステンボス(HTB)グループやホテル事業などに加えて、エネルギー、商事、金融などの分野でも成長をめざすが、持株会社制において主力の旅行事業の位置づけはどうなるのか。そして代表取締役会長兼社長(CEO)の澤田秀雄氏は、HISの将来をどのように見据えているのか。澤田氏への単独インタビューで詳しい話を聞いた。

-最初に、2019年度(18年11月~19年10月)の業績について感想をお聞かせください

澤田秀雄氏 (以下敬称略) 売上高も純利益も2桁増で、まずまずといったところだ。どちらももう少し拡大したかったが、主力の海外旅行では若干、韓国や香港の問題の影響があった。それでも旅行事業の売上高は2桁増を記録することができた(関連記事)

 今年度は難しいが、21年度には売上高1兆円と営業利益1000億円をめざす。注力しているエネルギー事業が業績に貢献すると見ていて、「変なホテル」などが順調に増えているホテル事業も成長を後押しするだろう。ただし営業利益1000億円の達成については、既存ビジネスの成長だけでは難しいので、何らかのM&Aが必要になると思う。

-昨年にはロゴを大きく変更し、今年6月には本社を新宿から虎ノ門に移転しますが、一連のアクションの背景について教えてください。

澤田 ロゴの変更はこれで5回目になるが、世界的に見ても長く存続する会社は、ロゴが少しずつ変化している。本社の移転は単に今のオフィスが手狭になったからで、移転によってスペースは2フロアーの1200坪と、1.5倍の広さになる。個人的に新宿はHIS創業の地として思い入れがあるので、その後にまた移転するようなことがあれば、戻って来る可能性もあるかもしれない。

-8月には持株会社制に移行しますが、旅行事業の位置づけはどのように変わりますか

澤田 今のところは売上高も利益も旅行事業が一番大きいので、メインの事業と位置づけてはいるが、近年はエネルギーに加えて商事や金融など、多くの新事業に乗り出している。5年後くらいには他の事業の売上高も伸びてくると思うので、旅行事業も持株会社の下で他事業と同じ「1 of HIS」になるのではないか。だからと言って、旅行業に力を入れないわけではない。

-「HIS 机二つ、電話一本からの冒険」など、初期のHISに関する自伝を拝読した際には、旅行事業に対する強い熱意を感じましたが、現在は他の事業にも注力するなかで、どのような方向性や理念をお持ちでしょうか

「HIS 机二つ、電話一本からの冒険」 (日本経済新聞社) 澤田 「時代に合わせて、世のなかに役立つ企業でありたい」と考えている。創立以来、HISは理念として「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する」を掲げているが、そのための挑戦には、業種にこだわることなく取り組みたいと思う。

 世界で戦争が起きる原因は大きく2つあると思っているが、その1つは食糧不足で、もう1つはエネルギーの争奪だ。人類が平和になるためには食糧とエネルギーが重要なので、HISは植物工場や食品ロス解消など、食糧不足を解決する事業にも取り組んでいる。エネルギーについてはできるだけ大量に、そしてできるだけ安く提供できるよう、開発と投資に注力している。

-めざすは世界的な旅行会社というよりも「平和のための会社」といったところでしょうか

澤田 数年もすればHISは画期的に、平和産業の会社へと脱皮していくだろう。そしてそれらの事業の方が旅行事業よりも、売上高・利益ともに大きくなる可能性が高い。このような考え方は、すでに幹部の間では共有できているが、これからは末端の社員にも徐々に浸透させる。ただし旅行業についても、国外にはまだまだ大きな市場があるので、引き続き伸ばしていく方針だ。

オーストリア航空
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